言うことを聞かないのは、子どもの自立が始まった証拠
思春期や反抗期がくると、身体の成長に心の成長が追い付かず、ちょっとしたことで有頂天になったり深く傷ついたりします。また、異性や性への関心が高まる、自我が強まり親や先生がうっとうしくなる、秘密をもつなど、成長という変化の中で心が最も不安定になります。ですから子どもが言うことを聞かなくなっても、いたずらに動揺したり抑えつけたりする必要はありません。子どもの自立や親離れが始まった証拠です。むやみに干渉し過ぎず、子どもの力を信じてあたたかく見守りましょう。
しかし、それは腫れ物にさわるような接し方とは違います。冷静に子供の姿を見つめ、常に会話を重ねる努力をしましょう。
思春期の子どもを理解し、逃げずに見守る。
(文部科学省「家庭教育手帳 小学生 (低学年~中学生) 編」より)