感情に任せて叱ることとしつけとは違う。
しつけは大切ですが、しつけなくては、という気持ちから、ついたたいてしまい、その行為に歯止めがきかなくなってしまう場合もあります。子育てのイライラやストレスが、子どもへの愛情を忘れさせ、叱るという行動にすりかわっているのではないでしょうか。
上手な叱り方のヒントは、「叱られる側」の子どもの立場にもなって考えること。「そう言われたら子どもはどう感じるだろうか」「子どもはどう受け止めるだろうか」、まずここから考えてみましょう。
子どもの心や身体を傷つけるような叱り方は、教育的な効果がないばかりでなく、児童虐待につながる可能性もあります。
「叱られる側」の子どもの立場も考えてみる
子どもを虐待から守るために
〇子どもを虐待から守るための5か条
1 「おかしい」と感じたら迷わず連絡 〈通告してください〉
2 「しつけのつもり…」は言い訳 〈子どもの立場で判断〉
3 ひとりで抱え込まない 〈あなたにできることから即実行〉
4 親の立場より子どもの立場 〈子どもの命が最優先〉
5 虐待はあなたの周りでも起こりうる 〈特別なことではない〉
「児童虐待」とは?
1 身体的虐待(なぐる、けるなどの暴行)
2 性的虐待(わいせつな行為をしたり、させたりすること)
3 ネグレクト(子どもの監護を怠ること)
4 心理的虐待(子どもの心を著しく傷つける言動)
「児童虐待」として寄せられる相談件数が年々増えています。もっとも信頼をしている親からの虐待は、子どもの心に大きな傷を与えます。虐待を受けたと思われる子どもを見つけたときは、すぐに最寄りの福祉事務所や児童相談所等へ連絡(通告)してください。早期発見、早期対応が何よりも大切です。
(文部科学省 家庭教育手帳 小学校(高学年)~中学生編より)