元樹だより 令和2年9月
長年,叩き手としても参加していた「宇土大太鼓フェスティバル」,何年踊っても一向に上達しない「うと地蔵まつり」での民謡パレード。両方ともに参加できなかったのは,ここ30年ほどで一度もありません。
そしてこの時期,毎年楽しみにしているのが,部活動やクラブチームの選手らによる,九州大会や全国大会への出場や結果の報告です。コロナ禍で大会の中止が相次ぎ,一番悔しい思いをしているのは間違いなく選手たちですが,その勇姿を毎年楽しみにしている私を含めて保護者の皆さん,そして,多くの市民の皆さんにとりましても,とても残念なことであったと思います。
このような中,大相撲7月場所で存在感を示してくれた正代関。郷土力士の力強い相撲に,市民はもちろん,多くの県民の皆さんが元気をもらったことでしょう。今月13日には9月場所が開幕します。正代関の更なる飛躍を願い,精一杯の声援をよろしくお願いします。
さて,7月下旬頃から感染者が急増し,全国的に感染拡大が深刻になっている新型コロナウイルス感染症。7月26日には県内初となるクラスターの発生が判明し,その後も,本市を含め多くの自治体で感染者が確認され,先月4日には,県のリスクレベルが最高値の「レベル4特別警報」に引き上げられました。
感染を防止する特効薬がない現状では,誰もが感染のリスクを抱えています。それなのに「感染者の行いが悪」であるかのような誹謗・中傷をする人権侵害が後を絶ちません。実際に,私たちの身近なところでも,感染とは無関係であるにもかかわらず,間違った情報がインターネット(SNS)や口コミで拡散されたことにより,大変困っておられる方や事業者がおられます。どうか,根拠のない無責任な噂を流したり,拡散したりしないよう,人権への配慮をお願いします。
ウイルスと共存していく中で私たちがすべきことは,感染予防に十分な注意を払いながら冷静に行動し,可能な限り普通の生活を送ることです。このような状況だからこそ,「一人ひとりがお互いの立場に立ち,思いやりの心を持って支え合いながら生きること」が何よりも大切であると思います。
長期化するであろうウイルスとの闘いには,市民の皆さん一人ひとりのご理解が何よりも必要です。より一層のご協力をよろしくお願いします。
誰にも予想できなかった今年の夏。来年は心躍る夏が過ごせることを心から祈ります。
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