雨乞い大太鼓の特徴

長胴太鼓

宇土市には,江戸〜明治時代にかけてつくられた雨乞い大太鼓が26基現存していますが,その中で最大のものは椿原地区に伝承される大太鼓で面径が130cm,胴回りが513cm,胴長が207cmもあります。この他にも,面径が100cmを超える大太鼓は15基もあり,これらの大太鼓には「木星」と呼ばれる14面体の飾りが両縁に30数個ずつ付いています。

しかし,26基すべての大太鼓に付いているわけではなく,「長胴太鼓」(ながどうだいこ,横から叩く太鼓)と呼ばれる23基の大太鼓にしか付いておらず,「ドラ太鼓」(上から叩く太鼓,平太鼓)と呼ばれる3基の大太鼓には付いていません。

この長胴太鼓は,熊本県では宇土市より北側に多く存在し南側では殆ど見ることができません。ドラ太鼓はその逆で,宇土市より南側に多く存在し北側では殆ど認められず,宇土市はちょうど中間に位置しています。

ドラ太鼓

「木星」という飾りは,鼓面の皮を固定していた木製のクサビのなごりです。鉄製の鋲(びょう)が普及したことによって,不要となった木星が飾りとして残ったものと思われます。

旧来から伝承されている雨乞い大太鼓のリズムは,各地区で若干の相違はありますが,基本的には大差なく,ドーンドーンドンドンドンという単調なもので,その大太鼓のリズムに合わせ笛や鉦を演奏し,雨乞いの踊りが添えられます。

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制作・管理

熊本県宇土市教育委員会文化課

熊本県宇土市新小路町95番地