いじめをしない子に育てる

2020年11月20日

登校


道


 今週は気温が上がり,暖かい日が続きました。来週は朝の気温がまた下がるようです。寒暖差は体調を崩す原因の一つです。気をつけたいものです。

 新村踏切が工事中のため,網津川沿いの道の車の通行が増えています。幸い通学路ではないのですが,離合がしづらい道幅なので,どうぞお気をつけ下さい。

 さて,11月は人権月間です。各学年では人権学習に取り組んでいます。

人権


人権


 熊本県には様々な人権課題があります。高学年になれば,同和問題や水俣病問題を学びます。

 子どもたちにとって,最も身近な問題は,やはり,「いじめ」の問題です。

 「いじめ」は,された側が苦痛を感じ,それをいじめられたと認知したら「いじめ」となります。もちろん,継続性の問題や一方的かということも含まれますが,いじめに当たるかどうかは個別に判断されるようになっています。

人権


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 人権学習では,まずからかいやいじめ,差別に関わる教材文から学びます。

 1年生では,悪口を言われること等,2年生ではランドセルを蹴られたりすること等,3年生では,靴をかくされたりされること等を通して学んでいます。

人権


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 まだまだ子どもたちは利己的な面が多々あります。自分がしたことは忘れますが,されたことはよく覚えています。

 学校は小さな社会です。社会では人と人が時にはぶつかりあったり,人から傷つけられたりすることがあります。だから,学校はその練習の場,乗り越える力をつける場でもあります。まずは,お話で学び,次に自分のクラスでの出来事や自分のことを振り返り,不合理なことはしない,不合理を許さない,不合理に負けない力をつける・・・これが人権学習の目的です。

人権

 また,学年が上がれば,人権における一般課題の学習も行います。

 4年生では,部落問題の入門的な学習をします。

 「住んでいる場所で差別される」ことの不合理さ,おかしさを学ぶ学習をします。

人権


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 5年生では,思春期特有の「仲間外し」の話から,差別のおかしさ,痛ましさを学びます。

 高学年になってくると,「人との比較」での悩みが増えます。学力,運動能力,生活力,容姿,交友関係等々,多くの悩みを抱えます。特に友人関係でのトラブルが多発します。水俣病問題と合わせて,人権意識を高め,人を差別しない,傷つけない,不合理に負けない力を育てる必要があります。

 人権


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 そして6年生。

 6年生では,部落差別の問題を学びます。江戸時代,岡山藩で起こった人権闘争の歴史を通して,別の身分とされていた方々の優しさ,優秀さ,たくましさ,団結力を学びます。

 学校で起こる「いじめ問題」は,正に,この部落差別と構図が似ています。大人が部落差別をしているのに,子どものいじめがなくなるはずがありません・・・・・といつも思います。この子どもたちは決して部落差別をしない,決していじめをしない子どもに育ってほしいと心から願います。

 保護者の皆様,「我が子を決していじめる側,差別する側に立たせない」・・・これを共通の目標にして,これからもご協力をお願い致します。

 今週も大変お世話になりました。ありがとうございました。ご家族で,秋の3連休をお楽しみ下さい。

 

お問い合わせ

宇土市立網津小学校

電話番号:0964-24-3213