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子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の定期接種について

2022年05月29日

子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の定期接種について

 ヒトパピローマウイルス(HPV)は,子宮頸がんを始め多くの病気の原因とされています。HPV感染症を防ぐためのワクチン(HPVワクチン)は,平成25年4月1日から定期予防接種となりました。しかし,このワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛等の副反応が報告されたことから,同年6月14日に,国から市町村等へ,国民に適切な情報提供ができるまでの間,積極的な勧奨を控えるよう通知がなされました。

 その後,HPVワクチンの有効性および安全性に関する評価,接種後に生じた症状への対応,情報提供の取組等について議論が行われ,ワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され,接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ることが認められました。

 その結果,HPVワクチンの積極的勧奨を差し控えている状態を終了させることが妥当と判断され,令和3年11月26日に,国から市町村等への通知により,令和4年度から対象者へ勧奨を再開することになりました。

 宇土市では,標準接種年齢となる女子へ通知を発送します。

 また,令和4年度から令和7年3月までの3年間の時限措置として,積極的勧奨の差控えにより,接種機会を逃した方に対してキャッチアップ接種を実施します。

(注意)HPVワクチンの接種は努力義務であり,強制ではありません。接種するかどうかは,ご家庭でよく話し合って決めてください。 

接種対象者

 ・小学校6年生~高校1年生相当の女性(標準接種年齢は中学1年生)

 ・平成9年4月2日生まれ~平成18年4月1日生まれの女性(キャッチアップ対象者)

 

HPVワクチンの種類

 平成23年9月15日から,使用可能なワクチンに「ガーダシル」(4価)が追加され,「サーバリックス」(2価)との2種類のワクチンがあります。

・2価(サーバリックス)

・4価(ガーダシル)

  • 「ガーダシル」と「サーバリックス」は,交差接種した場合の安全性・有効性などが分かっていないため,同じワクチンを3回続けて接種することになっています。途中で違うワクチンに変更すると,重篤な健康被害が起きた場合の救済制度の対象ではなくなりますのでご注意ください。
  • 全ての医療機関で両方のワクチンを取り扱っているわけではありませんので,必ず事前にご確認ください。

※9価(シルガード)は,定期接種の対象ではありません。希望する場合は全額自己負担となります。そのため,重篤な健康被害が起きた場合の救済制度の対象 ではありません。

接種スケジュール

《一般的な接種スケジュール》

 ・サーバリックス(2価):1回目から1か月後に2回目を,6か月後に3回目を接種

 ・ガーダシル(4価):1回目から2か月後に2回目を,6か月後に3回目を接種

※サーバリックス,ガーダシルともに,1年以内に接種を終えることが望ましいとされています。

予防接種の効果について

 公費で受けられるHPVワクチンは,子宮頸がん全体の50~70%の原因とされるヒトパピローマウイルス(HPV)16型及び18型の感染を防ぐことができます。

 HPVワクチンの接種により,感染予防効果を示す抗体は少なくとも12年は維持される可能性があることが,これまでの研究で分かっています。

 また,前がん病変や子宮頸がんそのものを予防する効果があることも分かってきています。

 HPVワクチンの予防接種を1万人が受けると,受けなければ子宮頸がんになっていた約70人ががんにならなくてすみ,約20人の命が助かると試算されています。

 ただし,HPVワクチンの予防接種を受けた場合でも,全ての発がん性HPV感染を防ぐことはできないため,20歳になったら,子宮頸がんを早期発見するため,子宮頸がん検診を定期的に受けることが重要です。


キャッチアップ接種について

 ・平成9年4月2日から平成18年4月1日生まれの女性

 ・接種期間:令和4年4月1日~令和7年3月31日

 ※接種時に宇土市に住民登録のある方

 ※未接種の方(1回接種済み,2回接種済みの方は残り回数が対象となります。)

 ※母子健康手帳を持参の上,宇土市健康づくり課(宇土市保健センター)へお越しくださ

 い。予診票をお渡しします。

 定期接種の対象に含まれている平成18年4月2日~平成20年4月1日生まれの方も,令和7年3月31日まで接種できます。 


自費で接種した方について

 キャッチアップ対象者で,既に自費で接種をした方(※令和4年4月1日時点で宇土市に住民登録のある方)へは現在償還払いを検討中です。

 決定しましたらこのページでお知らせしますので,該当の方は「接種記録が確認できる書類」や「接種時の領収証」を大切に保管しておいてください。


関連ホームページ

・ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~(厚生労働省)

・HPVワクチンに関するQ&A(厚生労働省)

・ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ~キャッチアップ接種のご案内~(厚生労働省)


この記事へのお問合せ

担当部署:宇土市役所 健康福祉部 健康づくり課 健康推進係

電話番号:0964-22-2300

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