ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。
ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口感染し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐ぶつを誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。
ノロウイルスについてはワクチンがなく、また、治療は輸液などの対症療法に限られます。
皆様の周りの方々と一緒に、予防対策の徹底をお願いします!
食事の前やトイレの後などには、必ず手を洗いましょう。
手洗いは、手指に付着しているノロウイルスを減らす最も有効な方法です。「調理を行う前」、「食事の前」、「トイレに行った後」、「下痢等の患者の汚物処理やオムツ交換等を行った後(手袋をして直接触れないようにしていても)」には必ず手を洗いましょう。
下痢やおう吐等の症状がある方は、食品を直接取り扱う作業をしないようにしましょう。
ノロウイルスによる食中毒では、患者のふん便や吐ぶつがヒトを介して食品を汚染したために発生したという事例も多く発生しています。ノロウイルスは少ないウイルス量で感染するので、ごくわずかなふん便や吐ぶつが付着した食品でも多くのヒトを発症させるとされています。食品への二次汚染を防止するため、食品を取り扱う方は日頃から自分自身の健康状態を把握し、下痢やおう吐、風邪のような症状がある場合には、食品を直接取り扱う作業をしないようにしましょう。
胃腸炎患者に接する方は、患者のふん便や吐ぶつを適切に処理し、感染を広げないようにしましょう。
ノロウイルスは乾燥すると容易に空中に漂い、これが口に入って感染することがあるので、吐ぶつやふん便は乾燥しないうちに床等に残らないよう速やかに処理し、処理した後はウイルスが屋外に出て行くよう空気の流れに注意しながら十分に喚気を行うことが感染防止に重要です。
11月頃から2月の間に、乳幼児や高齢者の間でノロウイルスによる急性胃腸炎が流行します。この時期の乳幼児や高齢者の下痢便および吐ぶつには、ノロウイルスが大量に含まれていることがありますので、おむつ等の取扱いには十分注意しましょう。
加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱して食べましょう。
一般にウイルスは熱に弱く、加熱処理はウイルスの活性を失わせる有効な手段です。ノロウイルスの汚染のおそれのある二枚貝などの食品の場合は、中心部が85℃から90℃で90秒以上の加熱が望まれます。
詳しくは厚生労働省ホームページをご覧ください
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