熊本県の有明海沿岸に位置する宇土市は、良質なあさりの産地です。豊かな自然と干潟に育まれたあさりは、身がふっくらとして旨味が強いのが特徴で、県内外の多くの方々から高い評価を受けています。
そんな、熊本県産あさりの振興と資源回復を目指す宇土市の取り組みについてご紹介します。
県産あさり振興協議会への加入
消費者が安心して県産あさりを購入できる流通・販売体制の構築や、漁業者の所得向上・経営安定を図るため、あさりの品質向上によるブランド力強化や生産振興など、さまざまな取り組みを行う「県産あさり振興協議会」が令和5年度に創設され、宇土市も加入しています。
これまでの協議会の取り組みとしては、県産あさりの生産振興および流通・販売体制に関する勉強会やブランド力向上に向けた活動が挙げられます。
資源回復に向けた取り組み
1 稚貝着底基質設置事業への補助
食害によるあさりの減少を防ぐため、網袋に砂利を入れて漁場に設置し、あさりの稚貝を保護する環境を整備する事業に対し、熊本県および宇土市が補助を行いました。
2 ナルトビエイ駆除事業への補助
あさりの天敵である「ナルトビエイ」を駆除する事業に対しても、熊本県および宇土市が補助を行いました。過去3か年の駆除実績は下表のとおりです。
年度 | 駆除実績数(匹) |
令和6年度 | 151 |
令和5年度 | 172 |
令和4年度 | 194 |
今後について
今後も、熊本県や漁業者と連携し、あさりの資源回復に向けた取り組みを継続するとともに、熊本県産あさりのブランド力向上に努めてまいります。