特定外来生物アライグマについて
アライグマは、北米大陸を原産とする動物で、日本にはペットとして輸入され、その後逃げ出したり捨てられたりした個体が野生化し、繁殖を繰り返して全国各地に分布を拡大しています。
県央地域においても、アライグマの生息が確認され始めました。
アライグマは高い繁殖力により生態系を破壊し、農作物や生活環境にも被害を及ぼすことから、外来生物法で防除を行う必要のある「特定外来生物」に指定されています。
九州では福岡、長崎、佐賀、大分の4県で農作物への被害が確認され、深刻な問題となっています。
アライグマの特徴は、顔はたぬきに似ており、耳は大きく白い縁取りがあります。一番の特徴は尻尾が長くシマシマ模様であること、前足は人間の手のひら(子供の手形)に似ており、指が長いのが特徴です。雑食性でいろんなものを食べ、特に甘いものを好みます。
アライグマを見かけたら!?(情報提供のお願い)
アライグマによる被害を未然に防ぐには、早期発見、早期対応を図ることが重要となることから、アライグマの目撃情報や被害情報の提供についてご協力をお願いいたします。
アライグマの姿や足跡などを目撃されたら、以下の点を宇土市農林水産課までご連絡をお願いします。
- 目撃場所(発見場所)
- 目撃した日
- 写真・動画(撮影した場合のみ)
〇アライグマの特徴(ほかの動物との見分け方)
【外見】
・尾(しっぽ)がしま模様
・耳のふちが白っぽい
・目と目の間に黒いすじ
【足あと】
・指の数は5本(手・足ともに)
・指が長い
【食痕(食べた後の痕跡)】
・スイカ・メロン等は500円玉大の穴から中身をくり抜いて食べている
宇土市内でのアライグマの確認について
宇土市内では、平成30年度に岩古曽町で足跡が確認されています。それ以降は確認されていませんが、近隣市町村において、確認や捕獲が相次いでいますので、宇土市内でのアライグマの生息域の拡大が懸念されています。
アライグマ対策について
宇土市内では、現在のところアライグマによる被害は確認されていませんが、アライグマは適応能力が高く、日本の野外には天敵となる生物がいないため、一度定着してしまうと生息数がどんどん増えて、今後農作物・生活環境・生態系へ被害を及ぼすおそれがあります。
そのため、アライグマによる被害を防止するには、生息するアライグマをいち早く発見し、駆除を行うことが効果的です。
本市では、令和3年6月に「宇土市アライグマ防除実施計画書」を策定し、アライグマ生息状況調査など、アライグマの早期発見・早期対策を目的とした取組を行っています。
宇土市アライグマ防除実施計画書(R3.6月策定)(PDF 約408KB)
参考リンク
〇環境省九州地方環境事務所
外来生物対策-九州地方におけるアライグマ対策について-
〇熊本県
熊本県にアライグマ生息域拡大の危機が迫っています!!