手入れが行き届いていない森林の整備や森林資源の活用を目的とした事業を紹介します。
森林・山村多面的機能発揮対策交付金とは
森林の有する多面的機能を発揮するためには、適切な森林整備や計画的な森林資源の利用が不可欠ですが、林業の不振、山村地域の過疎化・高齢化により森林の手入れを行う地域住民が減少し、適切な森林整備等が行われていない箇所が増加している傾向にあります。
そのため、地域住民等による森林の手入れ等の共同活動に対して、市町村等が支援を行っています。
この森林・山村多面的機能発揮対策交付金は、林野庁の事業で、地域住民、森林所有者、自伐林家等が協力して、里山林の保全管理活動等の取組を行う団体に対して一定の費用を助成するものです。
支援内容
1ヘクタールまたは1回当たりの単価による定額での支援を行います。金額および上限回数は1年度当たりのものです。
1 活動への支援
活動推進費
3か年の活動計画の具体化(現地の林況調査、活動計画の実施のための話し合い、研修等)に対する支援
初年度のみで上限112,500円
メインメニュー
地域環境保全タイプ
里山林の景観を維持するための活動(雑草木の刈払い、枯損木の除去等)
1ヘクタール当たり 初年度120,000円、2年目115,000円、3年目110,000円
侵入竹の伐採・除去活動(竹・雑草木の伐採・搬出・処理・利用)
1ヘクタール当たり 初年度285,000円、2年目265,000円、3年目245,000円
森林資源利用タイプ
伐採、搬出等による森林資源の活用(木質バイオマス利用、炭焼き、しいたけ原木、特用林産物の植付等)
1ヘクタール当たり 初年度120,000円、2年度115,000円、3年目110,000円
サイドメニュー ※メインメニューと組み合わせて実施可能
森林機能強化タイプ
歩道や作業道等の作設及び改修、鳥獣害防止柵の設置・改修等
1メートル当たり 800円
2 資機材への支援
1の活動を実施するために必要な機材および資材の購入・設置に対して必要額の2分の1(一部の資機材については3分の1)を支援
2分の1を支援する資機材
刈払機、チェーンソー、丸鋸、ウインチ、軽架線、チッパー、わな、苗木、電気柵・土留め柵等構築物の資材、あずまや(休憩や作業を行うための簡易建屋)、資機材保管庫、移動式の簡易なトイレ、携帯型GPS機器、設置費等(汎用性のある物品等は対象外)
3分の1を支援する資機材
林内作業車、薪割り機、薪ストーブ、炭焼き小屋
対象
活動組織の構成員
地域住民、森林所有者等地域の実情に応じた方3名以上。地域の自治会、NPO法人等が単独で実施、または1構成員となることも可能
対象森林
森林経営計画が策定されていない森林
お問い合わせ
熊本県森林・山村多面的機能発揮対策地域協議会(熊本県森林組合連合会内)
住所:〒861-8019 熊本県熊本市東区戸島2丁目3番35号
電話番号:096-285-8688 FAX番号:096-285-8651