宇土市では、デジタル技術導入の支障となるアナログ規制の見直しに取り組んでいます。アナログ規制とは、市の条例や規則・要綱等の中に定める、「目視」や「書面提示」といった、人や紙等の介在を前提とする規制のことです。
国が先行して進めている取組を参考に、「アナログ規制7項目」及び「FD等の記録媒体を指定する規制」を見直しの対象としています。
「アナログ規制7項目」及び「FD等の記録媒体を指定する規制」とは
目視規制 | 人が現地に赴き、施設や設備、状況等が法令等が求める一定の基準に適合しているかどうかを、目視によって判定すること(検査・点検)や、実態・動向などを目視によって明確化すること(調査)、人・機関の行為が遵守すべき義務に違反していないかどうかや設備・施設の状態等について、一定期間、常時注目すること(巡視・見張り)を求めている規制 |
実地監査規制 | 人が現場に赴き、施設や設備、状況等が法令等が求める一定の基準に適合しているかどうかを、書類・建物等を確認することによって判定することを求めている規制 |
定期検査・点検規制 | 施設や設備、状況等が法令等が求める一定の基準に適合しているかどうかを、一定の期間に一定の頻度で判定すること(第三者検査・自主検査)や、実態・動向・量等を、一定の期間に一定の頻度で明確化すること(調査・測定)を求めている規制 |
常駐・専任規制 | (物理的に)常に事業所や現場に留まることや、職務の従事や事業所への所属等について、兼任せず、専らその任にあたること(1人1現場の紐付け等)を求めている規制 |
対面講習規制 | 資格等の講習をオンラインではなく対面で行うことを求めている規制 |
書面提示規制 | 資格等、公的な証明書等を対面確認や紙発行で、特定の場所に掲示することを求めている規制 |
往訪閲覧・縦覧規制 | 申請に応じて、又は申請によらず公的情報を閲覧・縦覧させるもののうち、公的機関等への訪問が必要とされている規制 |
FD(フロッピーディスク) 等の記録媒体を指定する規制 | フロッピーディスク、フレキシブルディスク、磁気ディスク、シー・ディー・ロム、光ディスク等の個別(特定)の記録媒体の使用を定めている規制 |
点検・見直しの進め方
アナログ規制の点検・見直し方針を策定し、計画的に作業を進めていきます。
【点検・見直しの進め方】
【STEP1】条例等において代表的な7項目のアナログ規制+FD等記録媒体規制に該当する規制を洗い出し、規制の根拠(法令等、条例等)を分類
【STEP2】規制の趣旨・目的ごとに類型を整理し、そのうえでデジタル技術が適用される段階を3つに区分
【STEP3】以上を踏まえて、見直し工程表を策定し、類型・フェーズごとに横断的な見直しを実施