国際協力機構(JICA)が発行する「防災・復興ボンド(サステナビリティボンド)」への投資について

2023年09月22日

 宇土市は、基金を確実かつ効率的に運用するため、基金の一部から国債等の債券を購入しています。このたび、基金の運用を通じた社会貢献の取り組みとして、独立行政法人国際協力機構(以下「JICA」)が発行する「防災・復興ボンド(サステナビリティボンド)」への投資を実施しました。


 JICAは開発途上国の持続的な社会経済発展を支援する政府開発援助(ODA)の一元的な実施機関です。JICAが発行する債券(JICA債)によって調達された資金は、JICAが実施する有償資金協力事業に充てられ、開発途上国の社会的課題や環境面の課題解決に貢献する出融資に活用されます。また、JICA債は、SDGs達成に向けた民間資金動員ツールとして日本政府の施策(日本政府SDGs実施指針改定版(2019年12月))に位置づけられています。 


 宇土市は、平成28年4月の熊本地震で被災し、甚大な被害が発生しましたが、各方面からの多くのご支援があったおかげで、本市の復旧・復興を成し遂げることができました。このような被災を経験したことにより、本市においては災害に強い地域づくりに取り組むこと、災害に対する危機意識を高めること、地域や身近な人同士が助け合う共助の重要性を再認識しました。


 今回投資した「防災・復興ボンド(※サステナビリティボンド)」によって調達された資金は、近年、自然災害が開発途上国をはじめ世界各国で頻発化し被害が甚大化していることを踏まえ、開発途上国の防災及び自然災害からの復興を支援する有償資金協力事業に充当されます。


 宇土市は、「第6次宇土市総合計画(後期基本計画)」において、誰一人取り残さない社会の実現を目指すSDGsの理念を踏まえ、各施策に関連するSDGsを示し、市の実情に応じたSDGsの目標を取り入れた持続可能な社会づくりを目指していくこととしています。今後も適切なリスク管理のもとで、収益性の確保のみならず、持続可能な社会の形成に向けた社会的責任を果たしてまいります。


※「サステナビリティボンド」とは、調達資金の使途が、社会的課題の解決に資するものであること(ソーシャル性)及び環境改善効果があること(グリーン性)の双方を有する債券です。 






この記事へのお問合せ

担当部署:宇土市役所 会計課

電話番号:0964-27-3334

お問合せフォーム