今年も残りわずかとなり、街の景色にも師走の雰囲気が漂う季節となりました。
最後の一枚となったカレンダーを見ながらこの一年を振り返りますと、「今年もあっという間だったな」と感じる一方で、365日の一日一日がさまざまな出来事の連続であったことに気づかされます。良いこともあれば、思うようにいかなかったこともありました。そうした経験の一つひとつが、私という人間を形づくる大切な糧となり、かけがえのない財産になるのだと、しみじみと実感しております。
私にとりまして年末は、そんな一年をそっと振り返り、心を整え直す大切な区切りの時期でもあります。日々の忙しさに追われていると、つい自分自身を顧みることがおろそかになりがちですが、年の変わり目という節目だからこそ、立ち止まって己と向き合う時間を持つことが大切だと感じています。いわば、“心の大掃除”の時期です。
過ぎ去った日々を振り返ると、うまくいかなかったことや後悔していること、未来への想いと願いなど、心に積もったさまざまな想いが浮かびます。そうした想いと丁寧に向き合い心のギアを切り替えることで、次の一年に向け、新たな一歩を踏み出す準備が整うように思います。自分自身と誠実に向き合い、清々しい心持ちで新しい年を迎えたいと願っております。
また、年の瀬は、日頃なかなか言葉にできない感謝の思いを、改めて伝える大切な機会でもあります。日々の暮らしは、家族や友人、職場の仲間、そして自分に関わってくださるすべての皆さまの支えがあってこそです。忙しさの中で、つい言いそびれてしまう感謝の気持ちを、こうした節目にこそ、心からの感謝を込めて、「今年も一年、ありがとうございました。」と届けたいものです。
市民の皆さまには、今年一年、市政へのご理解とご協力を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。皆さまが心穏やかに一年を振り返り、気持ちも新たに新年をお迎えになられますよう、切にお祈り申し上げます。
寒さが一層厳しさを増す折、どうぞご自愛のうえ、健やかな年末年始をお過ごしください。
来る年もどうぞよろしくお願いいたします。

