御興来海岸の夕陽
早いもので年が明けてから1か月が過ぎました。暦の上では春を迎えていますが、まだまだ寒い日が続いています。インフルエンザも流行る時期ですので、体調を崩されないよう、どうぞご自愛ください。
さて、「日本の渚百選」・「日本の夕陽百選」にも選定されている弓状の砂紋が美しい御興来海岸ですが、2月が1年でもっとも美しい夕景が見られると言われています。私もこれまで幾度となく訪れていますが、本当に何度見ても感動する光景が広がっています。
市民の皆さまにも機会があればぜひ実際に訪れて見ていただきたい場所ですが、昨年4月の熊本地震、6月の集中豪雨の影響により一部崖崩れ等が発生しています。訪問の際には危険個所には近づかないよう、十分にご注意ください。
なお、見頃の期日については広報うとのカレンダーや市のホームページに掲載をしていますので、ご活用ください。
読書のすすめ
皆さん、最近、本は読まれていますか。私もなかなかゆっくりと読書のための時間はとれませんが、それでも、出張等の際には必ず本を持参し、移動時間を利用して読書を楽しんでいます。
今回はぜひ皆さんに読んでいただきたい本を紹介いたします。ジャーナリスト門田隆将氏の著書「汝、ふたつの故国に殉ず」です。
今月のうと学だよりで詳しく紹介していますが、宇土出身の父と台湾人の母を持つ湯徳章(日本名 坂井徳章)の物語です。
彼は、1907年、日本に統治されていた台湾で生まれます。差別に苦しむ台湾人の人権を守るには弁護士になるしかないといったん日本に戻り司法試験に合格。その後、台湾に戻り弁護士活動を続けますが、1947年に中国から台湾に渡ってきた国民党軍による民衆弾圧「二・二八事件」が起こります。
この時に、自らの命をかけて不正と戦い、多くの台湾人を救った人こそが彼なのです。
宇土の血をひく青年が70年たった今でも、台湾で英雄として語り継がれていること。このことは、本市の誇りでもあり、多くの市民の皆さまにこの本を通じて知っていただければと思います。