7月4日午前9時過ぎから約1時間という短時間で県の北部を横断した台風3号は、県内に予想以上の強風と雨をもたらしました。この影響でビニールハウスの倒壊・破損、長部田海床路の電柱の倒壊など、本市においても大きな被害が相次ぎました。被災された皆さまにお見舞い申し上げます。

　また、翌5日には台風通過後の活発な前線の影響で大気が不安定となり、九州北部も大雨におそわれ、気象庁は数十年に一度の災害の危険があるとして、福岡、大分に大雨特別警報を出しました。本市においても土砂災害警戒情報及び大雨洪水警報の発表に伴い、6日午前5時30分に市内全域に避難勧告を発令し、すぐに避難所を開設しました。

　この九州豪雨で甚大な被害が発生した日田市に、8日の午前中に災害初期の活動に必要なブルーシート、土嚢袋、軍手などの救援物資を届けました。この段階では、まだ日田市にはほとんど必要な物資が届いておらず、いち早く物資をお届けすることができました。この豪雨で亡くなられた方々にお悔やみを申し上げると共に被害にあわれた方々に心からお見舞いを申し上げます。

　そして、このような中、本市に対しては職員の中長期派遣および特産品相互協定でもお世話になっている泉佐野市からすぐにお見舞いと支援のお申し出がありました。また、熊本地震直後に職員を派遣していただいた新潟県三条市からも何か支援できることがあればとのお申し出をいただきました。熊本地震での御縁と温かいお気持ちに本当に感謝の思いでいっぱいになりました。

　台風シーズンはまだまだ続きます。悪条件が重なれば、いつ・どこででも豪雨災害が発生する可能性があります。「備えあれば憂いなし」。一人ひとりが常に高い危機管理意識を持って行動していきましょう。

　さて、東洋経済新聞社が毎年実施している「住みよさランキング2017」の結果が公表されました。本市は、昨年同様、九州・沖縄ブロックで第6位(県内第2位)にランクインしました。熊本地震後にも昨年同様の順位にランクインできたことは、本当に喜ばしいことであり、復旧復興に向けて、さらに歩みを進め地域の魅力を高めると共に、「みんなでつくろう元気な宇土市」の実現を目指して各種施策に取り組んでいきたいと考えています。