元樹だより 平成30年1月「年頭あいさつ」 

2018年01月01日

 市長写真(元樹だより平成29年1月~)あけましておめでとうございます。

 市民の皆さまにおかれましては、輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 昨年は熊本地震からの復興元年と位置づけ、「宇土市震災復興計画(第1期)」の策定をはじめ、復興に向けた各種制度の創設など、震災からの復旧・復興に向け、非常に重要な年でありました。特に住まいの確保については、市民の皆さまが日常生活を取り戻すことができるよう、市を挙げて取り組んで参りました。その結果、復旧の第一歩となる被災住宅等の公費解体をはじめとした応急的な被災者支援策はほぼ完了しました。

 しかし、いまだ住まいの確保ができず、「応急仮設住宅」などで不自由な生活を余儀なくされている方々が多数いらっしゃいます。こうした方々の確実な住まいの確保に向け、市としては、熊本地震復興基金を活用して、各種の住まい再建支援策を行っています。さらに、災害公営住宅の整備についても、一日でも早く入居できるように、引き続き全力で取り組んで参ります。

 また、熊本地震の経験から本市の防災対策の強化は、喫緊の課題と認識しています。そうした中、昨年11月12日に神奈川県伊勢原市、29日に奈良県桜井市と「大規模災害時における相互応援協定」を締結したことは、大変心強く、必ず本市の防災対策の強化につながると確信しています。なお、本市の復興のシンボルとして期待されている庁舎の再建については、現在、基本計画の策定を進めており、平成33年度の供用開始に向けて、慎重かつ迅速に進めて参ります。

 一方で、本市に賑わいをもたらした明るい話題が相次いだ年でもありました。昨年3月に「宇土雨乞い大太鼓附(つけたり)関連資料」が国の重要有形民俗文化財に指定されました。雨乞い大太鼓が国指定になったのは全国初です。この地域の宝である大太鼓を単に保存するのではなく、積極的に活用し、本市の魅力や文化の発信をしていきたと考えていきます。

 また、本市出身の若者、島田海吏選手のプロ野球「阪神タイガース」への入団が決定しました。本市から約25年ぶりにプロ野球選手が誕生し、多くの市民の皆さまが喜ばれたのではないでしょうか。他にも、スポーツや文化活動など多様な分野での市民の皆さまの目覚ましい活躍がありました。このように市民の皆さまがそれぞれの力を磨き、発揮して優秀な結果へとつながっていることは、市としても大変誇らしいことであり、市の元気発信の原動力にもなっています。

 さて、本年10月1日、宇土市は市制施行60周年を迎えます。市制の還暦にあたる60周年の節目を市民の皆さまとともにお祝いできることを大変嬉しく思います。

 戦後復興期から高度経済成長の過渡期にあった昭和33年10月に、県下で11番目の市として「宇土市」が誕生しました。国民所得が戦前を上回る水準に達し、国民の生活に豊かさをもたらした、高度経済成長とともに宇土市は発展してきました。

 先人の方々のご尽力により、住み良いまちへ進化を遂げてきた故郷「宇土市」を次世代へとつなぎ、また、さらに魅力的で「元気な宇土市」にしていくことが私たちの使命だと考えます。そのため、市民の皆さまには、本年も相変わらぬご支援とご協力をお願い申し上げます。

 結びに、本年が未来に続く、輝かしい時代の幕開けとなることを心からお祈りし、新年のごあいさつといたします。

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