6月はジメジメと億劫な梅雨の時期。何となく気分も憂鬱になりがちですね。連日、天気予報とにらめっこしている方も多いのではないでしょうか。

　しかし、私たちにとってはうっとうしい梅雨も、植物にとっては欠かせない恵みの雨。視点を変えれば、雨に濡れしっとりと咲く紫陽花の美しさに気づくことができます。何事も真正面からだけでなく、斜めや後ろから見てみると新しい発見があるかもしれませんね。

　市政を運営していく上でも、行政側からの意見・提案だけでなく、市民の皆さまからあらゆるご意見を頂くことが大切です。市政3期目も、市民の皆さまと対話をする場を数多く持っていきたいと考えていますので、「ふれあい座談会」や「市長と気軽にランチトーク」等を活用して、是非、皆さまの生の声をお聞かせください。

　今年、長浜町において約20年ぶりに、網田漁協主催で地元産のアサリによる本格的な観光潮干狩りがスタートしました。かつては絶好の潮干狩りスポットで、最盛期は、大型バスが連なり、多くの家族連れで賑わいを見せていました。私も砂まみれになって潮干狩りを楽しんだ子どもの一人です。しかし、近年、アサリの水揚げ量は減少し、潮干狩りを楽しむ観光客も激減状態。

　そうした中、網田漁協をはじめとした地元の皆さんの長い年月を掛けた地道な努力、そして溢れんばかりの地元への愛情により、見事に復活した長浜町の潮干狩り。来年、再来年と多くの子どもたちが砂まみれになって潮干狩りを楽しむ姿で賑わいを見せれば本当に嬉しい限りです。

　私は、まちづくりの原点は、郷土を愛する心だと思います。なぜならば、郷土愛を持つことが、地域に活力を与え、持続的な発展につながるからです。地域が持つ感性と行動力に郷土愛を融合させることで、より良いまちづくりが可能になるのではないでしょうか。

　さて、今年、市制施行60周年を迎える本市は、郷土に親しみと愛着を持っていただくため、記念のロゴマーク及びキャッチフレーズを決定しました。これらのロゴマーク等は、今年度中に開催される市の行事や印刷物に使用するほか、市民、企業の皆さまによるイベントやグッズ等、さまざまな場面で使用できます。使用に関する詳細は、本市のホームページ等でご確認ください。是非、多くの皆さまにご活用いただき本市の市制施行60周年を盛り上げていただければ幸いでございます。