新型コロナウイルス感染症の世界的大流行(パンデミック)を受け、各国では、拡大防止のための都市封鎖や厳しい外出制限が行われています。しかし、それでもなお猛威を振るうウイルスに、医療崩壊が起こり、世界経済が大不況に陥るなど、世界規模で日常が一変しています。

国内においては、東京都などの感染者が多い都道府県を中心に「緊急事態宣言」が発令され、暮らしへの影響など先が見通せない状況の下で、不安を抱えながらの生活を強いられています。

県内においても、不要不急の外出自粛要請や学校の臨時休校の他、業績が悪化された事業者が多数に上るなど、社会生活への影響が続いています。

この非常事態を市民の皆さんとともに力を合わせて乗り越えてまいりたいと思いますので、まずは自分の命を守るために、同時に大切な家族や友人の命を守るために、そして、ウイルスから私たちの日常を取り戻すために、感染防止対策にご理解とご協力をお願いします。

また、東京2020オリンピック・パラリンピックの開催が1年後に延期されたことに伴って、今月6日(水・振替休日)、本市で開催予定であった聖火リレーが延期になりました。

地元を駆け抜ける聖火を見るまたとない機会。多くの皆さんが期待に胸を膨らませ心待ちにしておられた一大イベントの開催延期は非常に残念なことであります。しかし、この状況が一日も早く好転し、来年の「聖火リレー」が素晴らしいイベントになることを期待しています。

さて、このような中、うれしい出来事もありました。

熊本地震で被災した、市指定有形文化財である「船場橋」の復元工事が完了し、去る3月20日に「渡り初め式」を行いました。

復元作業は、伝統的な技法を用いたとても難しい工事であったとのことですが、関係者の皆さんのご尽力により、見事に元の姿をとり戻すことができましたことに、感謝をいたします。

地域住民の思い出がいっぱいつまった「船場橋」が、今後は、熊本地震からの復興のシンボルとして、また、地域への愛着と誇りを与える存在として、末永く保存、継承されることを願っています。