2021年 年頭のご挨拶

2021年01月01日

市長写真(元樹だより平成29年1月~) 令和3年の新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げますとともに、市民の皆さまには、日頃から市政の各般にわたり、ご理解とご協力をいただいておりますことに、心から感謝申し上げます。

一昨年に発生した新型コロナウイルス感染症が、世界中を席巻し続けたまま、年明けを迎えています。新たなウイルスの出現により、私たちの日常と社会生活は一変し、国から発令された緊急事態宣言と長期にわたる外出自粛、学校等の臨時休業や飲食店への休業要請など、これまでにないことを立て続けに経験しました。

このあおりで市民生活や地域経済が直撃を受け、市独自で、全市民を対象に商品券を交付する事業や小規模事業者を対象とした「小規模企業者事業継続給付金事業」など、深刻な影響を受けた市民生活や経済の立て直しを図るための支援策を推し進めてまいりました。

 そして、このような状況にあっても、容赦なく頻発する自然災害により、昨年も多くの方々が被災され尊い命が失われました。中でも「令和2年7月豪雨」では、県南地域の被害の惨状を目の当たりにし、改めて自然災害の脅威と災害へ「備えること」の大切さを痛感させられました。被災者の中には、仮住まいのまま新年をお迎えになられた方々も多くおられることと思います。皆様方の生活再建が一日も早く見通しがつきますよう心よりお祈り申し上げます。

 さて、熊本地震から5回目の新春を迎え、本市の復興も総仕上げの段階を迎えております。昨年3月には、市指定有形文化財「船場橋」が後世に残すべき文化遺産として蘇り、10月には、市民の学びや交流の拠点である「中央公民館」が落成しました。また、これまで最優先に取り組んでまいりました被災者の生活再建につきましては、今春を目途に、応急仮設住宅等に入居されていた全ての方々が、住まいの再建を果たされる見通しです。

そして、いよいよ復興の最大のシンボルとなる、新たな防災機能を備えた新庁舎の建設が始まります。この3月には工事に着手し、令和5年2月の竣工を目指します。かねてより申し上げてきましたが、新庁舎完成までには本市全体の復興を確実なものとすることを使命とし、更にはその先の発展を見据えた「災害に強いまちづくり」に備え、復興への歩みを推し進めてまいります

 ところで、嬉しい話題もありました。昨年の大相撲秋場所で県出身力士初の幕内優勝と大関昇進という偉業を成し遂げた大関正代。10月27日に迎えた千秋楽、優勝を決めた歓喜の瞬間に味わった興奮と感動、そして歴史的瞬間に立ち会えた喜びは、市民の皆様にとりましても、忘れ得ない嬉しい出来事でありました。

 そして迎えた令和3年、喫緊の課題は、やはり「新型コロナウイルス感染症対策」であります。まずは、市民の皆様の健康と生活を守ることを最優先に考え、感染症対策と地域経済の活性化の両立に向けて鋭意努力してまいります。併せて、オンライン手続きなど行政サービスのデジタル化を含め、ポストコロナ(感染拡大を境に変革した行動様式や価値観が社会に定着する期間)に対応した、業務「カイゼン」への取組も加速してまいります。

ウィズコロナ時代を生き抜くためには、これまでと同様に一人ひとりが感染対策の徹底を心がけ、そして、これまでの経験を活かし、新たな日常への変化を受け入れながらコロナ禍前よりも、よりよく暮らして行くことを目指すことが大切であると思います。引き続き、市民の皆様や市内事業者の皆様方のご理解とご協力をお願い申し上げます。

結びに、ウイルスの脅威にさらされながら迎えた新年ではありますが、皆様にとりまして、迎えた令和3年が希望に満ち、笑顔あふれる年となりますことを心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。

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