就任のご挨拶

2022年05月01日

「未来につなぐ」まちづくり

4期目のテーマは、10年先、20年先の「未来につなぐ」まちづくり

目指すは「暮らしやすさを実感できる持続可能なまち」の実現

失敗を恐れず、新たなステージへ挑みます。


4期目就任に当たって

 市民の皆様におかれましては、日頃より市政に対するご理解とご協力をいただき、心より感謝申し上げます。

 この度の市長選挙におきまして、無投票での再選という結果を受け、4期目の市政を担わせていただくこととなりました。

 引き続き、宇土市政に携われることを大変誇りに思いますと同時に、これまで以上にその責任の重さに身の引き締まる思いであります。

 さて、市制施行最大の危機に陥った熊本地震が発生したのは、ちょうど2期目半ばのことでありました。以降を振り返ってみますと、災害からの復興対応や突如として出現した新型コロナウイルス感染症対策にと、予期せぬ緊急事態への対応に迫られ、これら危機からの脱却に奔走した6年間でありました。

 一方で、進化するデジタル技術への対応、コロナ禍がもたらした価値観の変化、脱炭素社会の実現など、自治体を取り巻く社会情勢は絶え間なく変化し続けています。時代の変容に迅速かつ柔軟に対応できるかが都市発展の鍵となることは言うまでもありませんが、発災以降、時代の潮流に順応しきれたとは言い難く、都市としての発展といった意味では、長期に渡り足踏み状態が続いたことは否めません。

 そのような中、4期目を託していただいた私が果たすべき使命は、「宇土市をより良い形で未来へ、そして次代を担う子どもたちへつなぐこと」だと考えています。

 10年先、20年先の本市が、市民の皆様にとって「暮らしやすさを実感できる持続可能なまち」になるよう、この4年間でその礎を築かなければならない、その想いでこれからのまちづくりに全力で取り組んでまいります。

直面するコロナ危機への対応

 収束が見通せない中、直面するコロナ危機への対応は、当面の最優先課題であります。まずは、経済的に打撃を受けた事業者や農林漁業者を始め、市民の皆様の暮らしを支える取組みに重点をおきつつ、疲弊した市内経済を回復させるための対策など、ウィズコロナを見据えた実効性のある支援策を引き続き展開してまいります。

安心・安全なまちづくり

 熊本地震からの復旧事業は、来春完成予定の新庁舎建設を残すのみとなりましたが、災害に強いまちづくりへの取組みはまだまだ道半ばです。

 本市は地形的に自然災害が発生しやすい環境にあることから、災害に強いまちとなるよう国や県に働きかけ河川や堤防などのインフラ整備の加速化を目指してまいります。加えて、安心・安全なまちづくりに欠かせないものは、市民の皆様の危機意識とご協力です。有事の際には自らの命は自らで守るといった意識の醸成と、地域で支え合う地域防災力の強化を行い、その中核を担う防災士の養成にも取り組んでまいります。これは、地震と豪雨による大災害を経験した私たちだからこそ実現できる取組みであると確信しています。

「未来への投資」~土地開発~

 多くの自治体と同様に本市でも、人口減少や少子高齢化に起因し、市勢は緩やかな下降線をたどっていくことが予想されます。この状況を打開し、活力あるまちへの転換を図るためには、大胆な「未来への投資」に取り組むべき時期であり、私はこの4年間で「行政主導による土地開発」を断行したいと考えています。一体的な開発が実現すれば、住宅や工業、商業用地など多目的な有効活用が可能となり、新たな賑わいを創造できるだけでなく、市のイメージアップ、税収の確保、ひいては本市が抱える少子高齢化等の諸課題の解決につながり、本市の未来を切り開く原動力となるはずです。

 

 元より苦難が待ち受けていることは承知しています。それでも、議会や職員と一緒になって持続可能な都市の礎を築き、「より良い宇土市を未来につなぐ」ために、果敢に攻める姿勢で取り組まなければならない課題であり責務だと思っています。

 まちづくりには、完成形も100%の満足もありません。時勢に遅れをとることなく、常に改善、改革を行いながら本市にとっての最善と最適を導き出し、マニフェストに掲げた事業の実現を目指すために、これまで培った市長としての経験やネットワークなどをフル活用し全ての力を結集して、4期目の市政運営に挑む覚悟です。

 市民の皆様におかれましては、これまで以上の深いご理解、そして更なるご支援とご協力をお願い申し上げます。

 結びに、市民の皆様のご健勝とご多幸をご祈念申し上げ、就任のご挨拶といたします。

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担当部署:宇土市役所 総務部 秘書政策課 秘書広報係

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