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令和5年1月 年頭あいさつ

2023年01月01日

市勢発展へ 幕開けの年に!

 あけましておめでとうございます。

 市民の皆様におかれましては、すこやかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、日頃より市政運営に深いご理解と温かいご支援をいただき、心から感謝申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症は、変異株の流行もあってなおも感染拡大を繰り返し続けています。そのような中にあって、流行から3年目となった昨年は、陽性者の全数届出や外国人の入国制限が見直されるなど、ウイルスとの共存やコロナ禍からの脱却を模索する動きが活発化した年でありました。

 また、私たちの生活に暗い影を落とした出来事がありました。

 今なお続くロシアによるウクライナへの軍事進攻では、多くの尊い命が犠牲となり「平穏な日常」の尊さを痛感させられました。

 更に、不透明な国際情勢に端を発した原油や原材料価格の高騰に、歴史的な円安も相まって、ありとあらゆるモノやサービスが値上がりし、コロナ禍で苦境に立たされた皆様や事業所等の方々をさらなる窮地に追い込みました。

 このため市では、全市民を対象とした商品券の交付事業や、原油価格高騰のあおりが直撃した運送事業者や農林漁業者等を中心に給付金を支給する事業など、様々な形での支援策を実行してまいりました。

 一方で、本市にとりましては明るい話題の多い年でもありました。

 7月には、熊本復興プロジェクトの一環で、人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」のキャラクター“麦わらの一味”の「ジンベエ像」が住吉海岸公園に設置され、観光スポットとして人気を博しています。

 11月には、宮庄町にある「轟貝塚」が国史跡に指定されました。歴史的・学術的価値が高いとされ“国の宝”として認められた地域の宝を、今後は、大切に後世につないでまいります。

 その他にも、県大会を制し初の全国消防操法大会に挑んだ消防団員の皆様の高い使命感、そして、スポーツや文化など多様な分野での学生たちの目覚ましい活躍は、我々に活力と元気を与えてくれました。

 さて、熊本地震からまもなく7年の歳月が経とうとしています。

 発災から今日まで、被災者支援や復旧・復興事業、コロナ対策など緊急事態への対応に追われた経験から、「緊急対応力(危機管理)と情報発信」が行政における中心的役割であることを痛感してまいりました。

 その拠点となる待望の新庁舎がまもなく竣工し、この5月から供用を開始します。新庁舎は、危機管理の拠点であると同時に、市民サービスの拠点であり、人と人とが集うつながりを育む拠点として、皆様に寄り添った施設でありたいと思っております。

 そこで、住民サービスの更なる向上と行政機能の充実を図るため、4月から、一部の組織体制を見直します。

 まずは、未来への投資のために取り組む「行政主導による土地開発」に関連する部署を新設します。そのほかにも「緊急対応力と情報発信」を機能させるための機動的な組織づくりを目指し、いくつかの部署で改変を予定しています。

 庁舎再建を果たす令和5年は、復興事業の節目の年であり、市勢の飛躍を目指す転換期として重要な年となります。また、第6次宇土市総合計画後期基本計画のスタート年でもあります。喫緊の課題である経済回復はもとより、「暮らしやすさを実感できる持続可能なまち」の実現を目指し、力強いスタートを切ってまいります。

 未来につながる市勢発展の歴史が新たに始まる幕開けの年として、市民の皆様に誇れるような1年にすべく、市政運営にまい進してまいります。

 市民の皆様方には、今後も引き続き、変わらぬお力添えをいただきますよう、何とぞよろしくお願い申し上げます。

 結びに、令和5年が皆様にとりまして、平穏で喜びに満ちた良い年になりますよう心からお祈りいたします。

 今年も一年、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。



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