暦の上では夏の始まりとされる立夏(今年は5月6日)を迎え、新緑の芽吹きに春から初夏へと季節の移ろいを感じる今日この頃です。皆さんは、どのように季節を感じ、楽しんでおられますか?
私は今春、久しぶりに桜の花見に出かけました。例年、目にする通り沿いに植えられた桜も同じ桜ではありますが、「花見」と称して仲間たちと見る桜は格別です。その美しさに改めて魅了されました。
また、3年ぶりに市内小中学校等の卒業及び入学式に出席し、児童生徒らの人生の節目に立ち会うことが叶いました。その卒業式では、卒業生の凛とした立派な姿に感動し目頭が熱くなり、入学式では、新たな環境での生活に臨む新入生の緊張した面持ちに、こちらまで身の引き締まる思いを感じることができました。
いずれの出来事もコロナ禍以降、参加する機会が失われていた春の恒例行事ですが、3年ぶりに参加して実感したことがあります。その時々の催事や年中行事に参加することは、季節の花を「美しい」と感じたり、参加した行事やイベントで「心」が動かされるなど、心の豊かさを育むために何物にも代えがたいものであるということです。
昨秋ごろからイベントなどが通常開催され始めるなど、日常が少しずつ戻りつつあり、さらには今月8日から新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に引き下げられることで、一層加速することが予想されます。感染症対策への意識を残しつつも、季節を感じ、楽しむことにも気持ちや行動をシフトしていけたらと思っています。
そこで、春から初夏へかけ見頃を迎える「季節の花」をキーワードにした市内のお出かけスポットをご紹介します。
まず、5月上旬頃までが見頃となるのは、つつじケ丘自然公園(椿原町)の「つつじ」です。園内に自生する天然のつつじが色とりどりの花を咲かせます。また園内には、芝生広場や小さい子どもさんが遊べる遊具も設置され、ご家族連れにも大人気のスポットです。
そして5月下旬から6月上旬にかけて見頃を迎えるのは、桜の名所で知られる立岡自然公園しょうぶ園に植えられた肥後六花の一つである「肥後花菖蒲」です。園内には約1万5千株が咲き誇り、最近では、ウェディングフォトの撮影場所としても密かなブームだとか。
最後にご紹介するのは、市の花「アジサイ」です。住吉自然公園の外周に植えられた約2,000株のアジサイは6月に見頃を迎えます。県内有数のアジサイスポットとしても有名で、例年、市内外から多くの見物客が訪れ大いに賑わいます。このほかにも最近はJR住吉駅周辺も地元有志の方々でアジサイを一生懸命育てておられます。こちらにも立ち寄ってみられたらいかがでしょうか。また、花いっぱい運動でお配りした花苗を各地区でも工夫をして植え付けておられます。
このように市内各所で、季節の花の見頃が目白押しです。是非、季節を感じに、初夏の花見にお出かけになってみてはいかがですか。