元樹だより 令和6年2月

2024年02月01日

 元日に、石川県能登地方を中心に甚大な被害をもたらした「令和6年能登半島地震」により、多くの尊い命が失われました。犠牲となられた方々のご冥福をお祈りし、最愛のご家族やご親族を亡くされた方々には謹んでお悔やみを申し上げます。

 熊本地震直後の私たちがそうであったように、断続的な余震が続く中、避難所等での不便な生活が強いられ、家屋の損壊や見通しが立たない生活再建など、先行きの見えない不安を抱えた日々をお過ごしのことと思います。集団避難を余儀なくされた子どもたちを含め、厳しい現実に直面しておられる皆様に、心よりお見舞い申し上げます。


 同じ大地震を経験した自治体として、今、すべきことは、被災地や被災者の皆様に寄り添い、支援を行うことです。熊本地震の際、多くの皆様から差し伸べられた支援の手が何よりもありがたく、その温かなご支援が心の支えとなり、私たちは苦難を乗り越えることができました。


 今回の地震に見舞われた甲信越地方の複数の自治体からは、熊本地震直後の最も苦しい時期に、家屋の被害調査のノウハウがない私たちを支えるため、調査員として応援職員を長期間に渡り派遣していただきました。中でも、石川県輪島市からは、職員派遣に加え、ふるさと納税を通じた災害支援の代理寄附(※)など多大なご支援をいただきました。こうしたお力添えに支えられ、今の宇土市があるといっても過言ではありません。今度は、私たちが被災地に向けて支援をする番です。

 まずはできる支援からと思い、能登半島地震の直後に輪島市への代理寄附(※)の窓口を開設しました。既に多くの寄附をお預かりしており、全額を輪島市へお届けします。また、市庁舎窓口に募金箱を設置しております。さらには、被災自治体の応急対策支援のため県の派遣団の一員として職員を派遣しております。


 復旧・復興への道のりは長く厳しいものとなるでしょう。遠く離れた地にいる私たちにできる支援は限られてはおりますが、被災された方々の不安が少しでも軽くなり、一日も早く日常生活を取り戻されることを切望し、出来る限りの継続的な支援を行ってまいります。


 私たちは熊本地震の経験から、災害が決して他人事ではないことを学びました。辛い記憶ではありますが、災害から得た教訓を風化させず、いざという時に自分や自分の大切な人を守ることができるよう、日頃からの災害への備えをお願いいたします。


※代理寄附:被災自治体に代わり、被災していない自治体が寄附を受け付け、事務処理を代行する。

 令和6年能登半島地震の代理寄附を開始しました(サイト内リンク)

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