令和8年度施政方針

2026年06月12日

 現在、本市を含め日本全国では、長引く物価高により、地域経済や市民生活に依然として強い負担感が生じています。特に、昨今の国際情勢の不安定化の影響により、エネルギー価格や輸入原材料費の高騰が続き、市民生活にさらなる負担がのしかかっています。

 この状況は、家庭生活を圧迫するだけでなく、地域経済全体に影響を及ぼしているところです。

 さらに、急速に進む人口減少と少子高齢化が地域社会に大きな影響を与えています。特に、農村部や地方都市を中心に深刻化しており、過疎化による地域の活力低下や、高齢化による医療・介護の需要の増加等、様々な問題を引き起こしています。

 本市においても例外ではなく、人口減少に伴い、担い手不足が様々な分野で顕在化しており、農業、漁業従事者、公共交通におけるバス・タクシー運転手不足があげられるほか、福祉関係では介護従事者の減少も問題となっています。また、地域活動では行政区長や民生委員の成り手が減少している現状もあり、地域を支える担い手の不足が、喫緊の課題となっております。

 こうした、時代の難局にあるなか、持続可能で豊かなまちづくりを進めていくためには、市全体が一体となり、さらに連携を強化していくことが鍵となります。

 そこで、市民の皆様が笑顔で幸せを感じながら暮らせるまちの実現を何よりも重要視したいと考えており、市長就任に当たり、「ワンチーム宇土」というフレーズを掲げさせていただきました。

 この「ワンチーム」という言葉に込める意味は、単なる協調・助け合いの枠を超え、分野ごとに分かれた課題に対して、全ての関係者が縦割りをなくし、積極的に連携を深めることです。

 災害に備えた地域防災の強化、子どもたちの安心・安全確保、交通利便性の向上といった多岐にわたる課題が存在しています。それぞれの分野で、関係者が、縦割りをなくし、互いに連携していけば、市民の皆様の幸せな生活につながっていくと考えています。

 宇土市の未来を支えるのは市民一人ひとりであり、その声がまちづくりの根幹をなします。

 この「ワンチーム」という考えを軸に、市民、事業者、行政が一丸となって輝く宇土市の未来を築き上げるために全力を尽くしてまいります。

 人口減少が続く現状において、市外からの転入者を増やす努力も重要ではありますが、それ以上に、今お住まいの皆様が、「宇土市に住み続けたい」と心から思っていただけるようなまちづくりを進める必要があると考えています。

 そのための施策を、市民と行政が一体となって練り上げ、実行に移し、それを未来につなげていきたいと強く願っております。

 それでは、ワンチーム宇土で、市民一人ひとりが幸せを感じるまちの実現に向け、私が掲げる施策の柱として、マニフェストにも記載しておりました「6つの願い」を基本に、重要施策の概要を説明いたします。

 まず、1点目は、『安心して暮らせる宇土』であります。

 市民の皆様が、不安なく、毎日が過ごせるよう社会基盤の整備に努めてまいります。

 大雨等の自然災害による被害を未然に防ぐために、河川や排水機場等の改修を計画的に進めてまいります。

 また、高齢化が進んでいく中でも、可能な限り住み慣れた地域で、暮らしていただくことを目指し、生活利便の向上として、買い物支援サービスの強化や医療格差改善、そして、コミュニティバスの増便検討を行い、交通利便の向上に取り組んでまいります。

 その他、地域課題解決に向け、自律的で持続可能なRMO地域運営組織の設立を促進し、「毎日の不安が、安心に変わるまち」を目指してまいります。

 次に、2点目は『子どもがまんなかの宇土』であります。

 人口減少が一段と厳しさを増しているなか、若い世代の方が流出することを抑止しなければなりません。そのために、子育て世代を支援し、安心して子どもを育てられるまちづくりを進めてまいります。

 まず、現在整備を進めている、多目的市民交流施設及び子どもサードプレイスと保健センターの連携による、育児負担の軽減を図るほか、給食費の完全無償化を小学生から段階的に進めることで、家庭の経済的負担の軽減につなげます。

 さらに、子育ての悩みを一人で抱えないためにも、妊娠から出産、子育てまで、一貫して相談・支援できる体制を充実させ、まち全体で子どもを見守り、子育て世代を応援する環境を整えます。

 また、公園の遊具等の整備を通じて、子どもたちが伸び伸びと遊べる環境を整えます。これに加え、不登校やいじめ、貧困への支援を切れ目なく提供し、全ての子どもが安心して生活できる環境の整備を目指します。

 3点目は、『元気で笑顔の宇土』であります。

 健康で幸せに過ごすということは、市民の皆様が誰しも望んでいることです。

 「年齢を重ねることが楽しみになる」まちを目指し、健康増進施策を推進します。市民の検診受診率向上を図るほか、健康づくりポイント制度による、楽しみながら健康を維持する仕組み作りを推進します。

 さらに、高齢者の介護予防や独居高齢者への巡回サービスを充実させ、地域に根ざした支援を強化していきます。

 また、多目的市民交流施設と併せて整備を進めている、船場川調整池のジョギングコースの有効活用等により、健康づくりとスポーツ推進の連携を図ります。

 4点目は、『仕事とにぎわいのある宇土』であります。

 農業や漁業等宇土市の基幹産業を支えるため、担い手不足の解消や環境改善策を進めます。

 また、海苔の共同乾燥施設整備の支援を推進します。

 さらに、民間との共創による土地開発により、宇土駅周辺の活性化やホテル誘致等に努め、地域のにぎわいづくりを進めます。

 その他にも、起業支援やコワーキングスペースの設置等、活力を生み出す仕組み作りに戦略的に取り組み、「宇土で働く、宇土で挑戦する」ことができる環境整備を進めます。

 5点目は、『学びと誇りのある宇土』でございます。

 子どもたちの教育環境を向上させるため、学校の施設整備等に取り組んでいきます。

 全学校の体育館へのエアコン設置や、宇土高校の魅力をいかす支援の検討を進めます。

 また、宇土の雨乞い太鼓等、地域の誇りともいえる伝統文化の効果的な発信や、スポーツのまち宇土の発信を強化し、「子どもも大人も、育ち続ける」宇土市実現に取り組んでまいります。

 最後に、『市民とつくる宇土』でございます。

 市役所が市民の声を受け止め、動く行政となるように取り組みます。

 女性や若者等幅広く意見を聞き、その意見を市政に反映していきます。

 そのために、市政懇話会の実施や幸福度向上を目指したアンケート調査に取り組みます。

 また、プロモーションを強化し、まずは市民の皆様に、市の様々な施策や魅力を分かりやすく発信することで、自分の住むまちに誇りを持つこと、いわゆる、シビックプライドの向上や定住促進につなげたいと考えています。

 さらに、これまで本市では実施していなかった、定例記者会見の実施等で、市長自らが、様々な場に出向き、宇土市の魅力を、どんどん発信していきます。

 その他、中長期的な視点での財政健全化等、財政運営の向上に努めてまいります。

 加えて、市役所組織の強化を図るため、人材育成に積極的に取り組みます。 宇土市で生まれ育った子どもたち、 宇土高校生を含む宇土市に関係する子どもたち、この宇土市の未来を担う子どもたちが、宇土市役所で働きたいと思っていただけるような、やる気に満ち溢れて生き生きとした職員の育成を図り、 魅力ある、強い宇土市役所にします。

 以上、市政運営における基本的な考え方と主な施策について申し上げましたが、宇土市民の皆様や関係する全ての方々が幸せを感じることができるよう、声を聞き、行動し、結果を出す。そして、市民の皆様と同じ目線で、「輝く宇土市」を作り、前進することを目指し全力で取り組んでまいる所存でございます。

 議員の皆様をはじめ、市民の皆様には、御理解と御協力をお願い申し上げ、私の施政方針といたします。



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担当部署:宇土市役所 総務部 総務課 行政係

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