『うと学研究』第36号を刊行しました！

　毎年、宇土市の郷土史研究成果を収録している『うと学研究』。このたび、最新号の第36号を刊行しました。

　今回は、これまで本格的に調査されていなかった小西行長の家臣団について、小西行長研究で名高い鳥津亮二さん（八代市立博物館学芸係長）が関連史料を丁寧に読み解き、行長がどのような人材を家臣とし、それらを家臣団としていかに機能させていたかについて考察を加えています。

　また、この他にも走潟地域を中心に緑川下流域が改修されていった変遷についてまとめられた「緑川下流域の改修について～走潟周辺を中心に～」（著：辻誠也さん）、熊本県立大学文学部が所蔵する明治中後期の「宇土細川家文書」の中の村税や水利組合費等の具体的な項目や利率等から、当時の宇土細川家の実情を明らかにした「熊本県立大学蔵「宇土細川家文書」について」（著：鷲崎有紀さん）、「宇土文書目録（その4）」他を収録しております。

　内容も多岐にわたり、大変充実した内容になっている今回の第36号。ぜひ、ご一読ください。