大王のひつぎ実験航海事業
古代船の復元
全長11.9m、最大幅2.05m(内径1.76m)、重さ推定約6tの丸木船の船底と舷側版を組み合わせた木造の準構造船(丸木船の進化型)です。モデルとなった船は、宮崎県西都市・西都原古墳群第169号墳(5世紀後半)から出土した船型埴輪で、神戸商船大学名誉教授の松木哲(さとる)氏が基本設計。黒田藩御用船大工の家系をひく和船大工の棟梁・松田又一氏の助言のもと、福岡市志賀島の藤田造船所が建造しました。
原木は樹齢約500年の米・オレゴン州産のアメリカ松(通称ベイマツ、最大直径約1.5メートル)です。国内では1本原木が入手困難であるため、このベイマツを二本接合して一隻の古代船に復元しました。平成16年6月に建造着手、同10月に完成。名称を公募し、厳正な審査を経て「海王」に決定しました。
原木を前にノミ入れ神事
製作中の古代船
藤田造船所前にて浮上試験