「知られざる宇土の名宝」展出品作品
青蘭画
【宇土市指定文化財】
作者
宇土細川藩5代藩主 細川興文(おきのり)【月翁(げつおう)】
解説
月翁はことさら蘭を描くことを好みました。この絵もその一つですが、上部の賛にその気持ちを率直に表しているようです。
賛は以下のように読めます。
賛
露裏蛾眉鳬 裏露るれば蛾眉(がび)の鳬(けり)
花開鳳肥新 花開かば鳳(おおとり)は肥え新し
写得貞姿好 写得す貞姿の好ましきを
千秋対美人 千秋美人に対せん
宝暦己卯(1759)春青城主人(月翁)画並題
意味
(蘭の葉の)裏があらわれると美しい鳬のようだ
(蘭の)花が開けば鳳が大きく若々しいようである
(蘭の)ただしい姿の好ましさを写してみた
千年もこの美人(のような蘭)に対していたい
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