「知られざる 宇土の名宝」展 出品作品
鷹逐燕図
【宇土市指定文化財】
作者
細川斉茲(なりしげ)
解説
細川斉茲(1755~1835)は第10代熊本細川藩主ですが、実は宇土細川藩5代興文【月翁】の三男です。 天明7年(1787)9月本藩の治年が死去したので、義弟であった斉茲が跡を継ぎました。 実父月翁の血を受け継いだのか大変な絵画趣味の持ち主で、自身でも絵を描いたほか、中国画の収集や御用絵師に優れた絵を描かせました。
この絵は群れ飛ぶ三羽の燕を真上から襲いかかる鷹(隼カ)を奇抜な構図で描いていますが、オリジナルな構図ではなく狩野派などの作例を模写したものとみられます。