第三回 古代船の謎に挑む

第一部 プロローグ

第三回 古代船の謎に挑む

 重さ6tの石棺を運んだ船はどのような構造だったのか?「大王のひつぎ実験航海」の構成団体・石棺文化研究会(石棺研)のメンバーの前に大きな壁が立ちはだかりました。

 


 

作成された復元案の写真

 そこで、古代船に詳しい松木哲先生(神戸商船大学名誉教授)に復元案の作成をお願いし、出来上がった案を石棺研メンバーとともに検討することになりました。松木先生は、重い石棺を船に直接載せると安定が悪く沈没の危険があるため、石棺を※双胴船に載せて古代船でひっぱる案を考えました。しかし、推進力の問題が指摘され、復元は白紙に戻ります 。その後も論議は数ヶ月にわたり二転、三転・・・復元はまさしく「暗礁に乗り上げ」かけましたが、最終的には石棺を載せた丸太船を古代船で引く案に決定しました。

秋には完成

石棺を運ぶイメージ画像 現在、福岡市志賀島にある藤田造船で古代船製作が着々と進んでいます。今年秋に完成、博多湾で進水式が予定されています。次回は、「石棺の原石を求めて」です。


 

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