うと地蔵まつり うとじぞうまつり
区分

解説
宇土市では,毎年8月23・24日に「うと地蔵まつり」が盛大に開催されます。「うと地蔵まつり」は,「川尻の精霊流し」「山鹿の灯籠まつり」と並んで肥後三大夏祭りの一つといわれています。
まつり当日は各町内の地蔵が沿道に引き出され,町の子どもたちにより美しく飾り付けられます。夜になるとろうそくが灯され,子どもたちが鉦(かね)を叩いて,「なむじのだいぶつさん(南無地蔵大菩薩),あげてくださいおさいせん」とはやし立てます。また,各町内では数多くの「造りもん」と呼ばれる歴史上の人物や動物,世相風刺,物語の一場面等を題材にして作られる大がかりな工作品を道路沿いに展示し,技巧や華やかさを競います。
宇土における地蔵まつりの始まりは,初代宇土藩主・細川行孝(ゆきたか)が筑後善導寺末寺として,現在の本町6丁目に円応寺を建立して以降のこととされています。当時宇土で流行した疫病により,多くの子供たちが亡くなったため,子供の守護神である地蔵尊(六地蔵)を祀り,子供たちを供養したと伝えられています。地蔵まつりは,元はこの地蔵尊に対するものであったといわれています。
※まつりの開催については,商工観光課(市役所代表0964-22-1111)へお問い合わせください。
関連
宇土の六地蔵・円応寺
所在地
宇土市本町