区分:宇土市指定史跡(昭和47.12.23)
解説: 通称「千体仏」は、阿蘇凝灰岩が崖状になり露出したものを多宝塔の形式に作り、その塔の側面に立像の地蔵菩薩像を刻んだものです。
伝説によると、弘法大師(空海)が彫刻したといわれていますが、実際はそれより時代が下った室町時代後期頃の作と考えられます。
像は立像の地蔵菩薩を横に並べて彫刻したもので、像の高さは20センチぐらいです。しかし、姿も定かではないくらい傷んでおり、1000体もあったといわれる仏像も今では100体そこそこしか数えることができません。長年の風化と樹根の成長により、岩石に亀裂が生じて、仏像の部分が落下するなどしており、現在ではその一部を残しているだけです。
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所在地:宇土市城塚町