区分:宇土市指定有形文化財(昭和63.9.6)
解説: 当六地蔵は完全な形ではなく、6つの地蔵が彫られた龕部(がんぶ)のみが残っており、その他の部材は所在不明となっています。
六地蔵周辺の石塔は、宝塔の塔身と五輪塔の水輪で、本来の組み合わせではない石材が混在した状態で積み重ねられています。全体の高さは73㎝で、一番下に水輪、中央に塔身、一番上に六地蔵の龕部がのっています。
龕部の6面に線彫りの地蔵があり、そこに彫られた年号から、応永28年(1421)2月に造られたことがわかります。熊本県下で最も古い六地蔵といわれ、貴重なものです。
本来、この六地蔵は街道沿いや交差点などに建てられ、往来する人々の安全を祈願する守護仏としての役割があったと考えられます。
関連: 宇土の六地蔵・三日の六地蔵
所在地: 宇土市古保里町