晩免古墳 ばんめんこふん
区分
宇土市指定史跡(昭和33.3.14)
解説
潤野三号墳付近から西北方向に伸びる丘陵裾に残る独立丘の頂上部から家形石棺が発見されました。しかし、この石棺が納められた古墳そのものの規模や範囲などの詳細はわかっていません。おそらくこの独立丘の頂上部分が古墳である可能性が高く、現在石棺が保存されている玉垣で囲まれた部分を中心とした直径約30~35メートルの円墳である可能性があります。
主体部となっている組合せ式家形石棺は、環状縄掛突起と刀掛突起をあわせ持つという珍しいものです。石棺内部の北側に頭骨が2つあったといわれています。
安徳天皇の陵墓という伝説があり、宮内庁により陵墓参考地に指定されていますが、実際の築造時期は5世紀後半とみられています。
関連
花園陵墓参考地
所在地
より大きな地図でデジタルミュージアムを表示