楢崎古墳 ならざきこふん
区分
熊本県指定史跡(昭和50.11.11)
解説
前方後円墳として県から指定を受けていますが、円墳の可能性もあります。
埋葬施設としては、後円部にあたる場所に4基、前方部となる位置に1基あります。以下は埋葬施設を表にまとめたものです。
番号 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
一号 | 組合せ式家形石棺 | 人骨2体、直刀2振、鉄鏃(てつぞく)など出土 |
二号 | 刳抜(くりぬき)式舟形石棺 | 刀掛状突起が2個と3個 |
三号 | 組合せ式加家形石棺 | 円柱状縄掛突起が1つ |
四号 | 石蓋土壙(せきがいどこう) | - |
五号 | 組合せ式箱形石棺 | - |
石棺・土壙の構造・形状はそれぞれ全く異なるものばかりであり、そこには時期差があった可能性が高いです。石棺の形状からみて、5世紀中頃に古墳は築造され、以降、5世紀後半から末にかけて営まれたものとみられています。
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所在地
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