大規模盛土造成地マップ

2019年03月26日

大規模盛土造成地の調査に関する取組について

 兵庫県南部地震や東北地方太平洋沖地震などでは、谷や沢を大規模に埋めた盛土造成地で活動崩落が発生し、造成宅地における崖崩れや土砂の流出による災害が発生しました。また、熊本地震においても、造成地の一部で災害が発生しています。

 熊本県において、国土交通省が策定している「大規模盛土造成地の活動崩落対策推進ガイドライン」に基づいて、大規模盛土造成地の概ねの位置と規模を調査し、大規模盛土造成地マップが作成されました。大規模盛土造成地が身近に存在するかどうか知っていただき、住民の皆様の防災意識を高め、災害の未然防止や被害の軽減につなげていただくことを目的に作成されたたものです。

※ 地震が起きた場合に、マップに示す場所が必ずしも危険ということではありません。

大規模盛土造成地とは

大規模盛土造成地には、「谷埋め型」と「腹付け型」の2種類があり、盛土の面積や高さなどにより次のように定義されています。

谷埋め型大規模盛土造成地

谷を埋め立てた宅地で盛土の面積が3,000平方メートル以上の盛土造成地

腹付け型大規模盛土造成地  

傾斜地に盛土した宅地で盛土する前の地山の傾斜が20度以上で、かつ、盛土の高さが5m以上の盛土造成地

谷埋め型と腹付け型の説明図



滑動崩落の仕組み

滑動崩落とは、地震時に盛土造成地の盛土全体又は大部分が、主に盛土底面部を滑り面として旧地形に沿って流動、変動又は斜面方向へ移動することで発生します。

滑動崩落の仕組みの説明図


大規模盛土造成地の抽出方法

宅地造成前後の新旧の地形図などを重ね合わせ、造成により地盤が高くなっているところを探し、大規模盛土造成地の2つの定義に該当する箇所が抽出されています。

大規模盛土造成地の抽出方法の説明図


大規模盛土造成地マップ

宇土市の大規模盛土造成地マップです。

大規模盛土造成地マップ(PDF 約1MB)


大規模盛土造成地に関するQ&A

Q1 マップに示されている箇所は危険ということですか?

A 今回公表したマップは、造成前と造成後の地形図などを重ね合わせることにより、大規模盛土造成地の概ねの位置と規模を抽出したものです。このマップに示す箇所が、すべて地震時に危険ということではありません。

Q2 もっと詳細なマップは公表しないのですか?

A マップを作成するために使用した造成前の地形図等は必ずしも精度が高くないため、誤差が含まれることを考慮してこの縮尺としています。

Q3 大規模盛土造成地の中にある土地は、何か特別な手続きが必要ですか?

A 大規模盛土造成地内の土地ということで何か手続きが必要になることはありません。また、土地の造成や建築物の建築の際に特別な手続きが必要になったり、特別な条件が付いたりすることはありません。

Q4 大規模盛土造成地の中にある土地は、何か対策が必要ですか?

A 大規模盛土造成地であることをもって対策を求められるものではありませんが、盛土造成地であることを認識していただき、地盤や擁壁の変状が発生していないか、排水施設のつまりや土砂流出がないか日頃から宅地の状況を把握しておくことが大切です。

この記事へのお問合せ

担当部署:宇土市役所 建設部 都市整備課 地域整備係

電話番号:0964-27-3333

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