
区分:宇土市指定名勝(昭和33.10.1)
解説:赤瀬町,下網田町の網田海岸一帯は,砂岩と泥岩の岩相が交互に洗濯板状となる岩盤と遠浅の海浜にできる砂紋が特徴です。
有明海は全国でも満潮・干潮の差が大きいことで知られ,干潮時には砂浜に波の形のような大きな曲線模様が現れます。この紋様が夕日に照らされる光景は美しく,多くの人に親しまれています。
網田海岸は別名御輿来海岸といわれており,景行天皇が熊襲(くまそ/南九州地域の族名)を平定したその帰り道,風や波に洗われて出来た珍しい大きな岩が一帯にあり,あまりの珍しさにしばらく御興をとめたので,この海岸がおこしきと呼ばれるようになったと伝えられています。
明治17年(1884)に道路が出来たために岩の大半が削られ,さらに明治32年(1899)に鉄道が出来たため,大きな岩はほとんど無くなり現在のような景観となりましたが,それでもまだ往時の姿をしのぶことができます。
関連:
所在地:宇土市赤瀬町,下網田町