宇土の張り子 うとのはりこ
区分
解説
宇土の張り子は明治の初め、広島県の尾道から旅に出ていた夫婦が、本町1丁目の坂本家に1年近く滞在したお礼にと坂本勝治氏に、その技法を指導したのがはじまりと伝えられています。その娘のカツ氏が後を継ぎ、約70年にわたり宇土名物にまで育て上げ、昭和51年(1976)には熊本県ふるさと顕彰を受賞しました。また、カツ氏は昭和52年(1977)1月14に宇土市の無形文化財に指定されました。昭和56年(1981)にカツ氏が亡くなった後しばらく途絶えましたが、現在は孫嫁にあたる紀美子氏が受け継いでいます。
和紙1枚1枚をかた台にニカワという伝統的接着剤で張り合わせて原形を作り、昔ながらのドロ絵の具で彩色をする、その素朴な郷土の味が宇土張り子の特徴です。
作品は四季に応じて異なり、形は虎、馬、獅子など20種類ほどあります。
関連
所在地
宇土市本町