向野田古墳 むこうのだこふん
区分
宇土市指定史跡(昭和44.10.1)
解説
前方部を北に向ける全長約86mの前方後円墳です。しかし、採土工事によって前方部が失われ、また、後円部墳頂平坦面も削られてしまっています。
古墳の時期は古墳時代前期後半と考えられ、後円部中央の竪穴式石室から、30代後半~40代の女性の人骨が発見されるなど、当古墳では貴重な発見が多数あり、出土遺物は国の重要文化財に指定されています。
当古墳の被葬者は女性であることが明らかとなり、女性の地域権力者の存在が確認されました。これは、古墳時代前期社会における首長権力のあり方を考える上で非常に重要な発見であり、当古墳は、熊本県地域だけでなく、日本における古墳時代前期を語る上で欠かせない古墳です。
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所在地
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