風流島 たわれじま/通称たばこじま
区分
解説
枕草子や伊勢物語に出てくる島であり、古代から著名な島だったようです。波による侵食はほとんど受けておらず、昔のままの大きさと思われます。
頂上には高さ1.3メートル、幅1.1メートルの小さな鳥居が建ち、正面(北側)には「住吉神社」と書かれています。
1000年も前に地方の岩礁がなぜ都に知られていたのかについては、当時の交通手段がほとんど舟であったことを考えれば、熊本に入る玄関口である緑川河口の近くに位置するたわれ島が知られたのは自然なことといえます。
枕草子を書いた清少納言の父親は肥後国司として中央から派遣されていた人物であり、このことは伊勢物語にもいえます。在原業平の義父である紀有常は肥後権守であり、従兄弟の在原安貞も肥後国司に任ぜられていました。
関連
住吉神社
所在地
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