小部田横穴墓群 こべたよこあなぼぐん
区分
宇土市指定史跡(昭和42.5.30)
解説
一号横穴墓と七号横穴墓以外の横穴墓は改変が著しく、玄室規模などを明らかにはできません。調査で遺物が検出されなかったため、群形成の時期などは不明ですが、7世紀前半頃の須恵器(すえき)の提瓶(ていへい)が採集されていることから、少なくともこの時期まで横穴墓の築造もしくは追葬が行われたことがわかります。
宇土半島において数少ない横穴墓群のひとつです。本地域では、横穴式石室を主体とする中小規模の円墳が散在的に分布し、密集状態で築造された小円墳や横穴墓などの、いわゆる群集墳の形成が極めて希薄です。本地域における古墳時代後期・終末期古墳文化の特色として重要です。
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所在地
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