中園邸 なかぞのてい
区分
宇土市指定有形文化財(平成6.1.19)

解説
中園邸は、江戸時代に宇土郡の御山支配役を務めていた中園家の居宅です。建築年代は、六代目英之介の時代のもので、当時の絵図が残されており、天保3年(1833)であることがわかります。
平面は6間取形式で東側に土間、釜屋を取り、西側に6部屋が設けられています。6部屋のうち、最も重要な部屋は10畳の座敷であり、床、棚、付書院を備え、南から西に縁が設けられて、庭に面しています。この座敷の西に接して次の間が見られ、南に玄関が設けられていました。このように中園邸の座敷と次の間は接客のためのもので、茶の間、台所、北側の2部屋が家族のための部屋でした。
当邸は接客を前提に作られていますが、これは当時の中園家の役職と関係するものであり、一般的な庄屋住宅と共通しています。
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所在地
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