区分: 国指定史跡(昭和54.3.12)

解説: 宇土城の築城始期は不明ですが、鎌倉時代末期からは菊池氏系宇土氏が、永正元年~天正15年(1504~1587)にかけては伯耆国(現島根県)出身の名和氏が在城したことは文献史料からわかっています。
城内をみると、千畳敷(せんじょうじき)と呼ばれる郭と三城(さんのじょう)と呼ばれる郭の2つが並んだ連郭式の城であったことがわかります。
千畳敷からは多数の柱穴が検出され、掘立柱建物が長期にわたって何度も建築されたことがうかがえるほか、千畳敷の北側から全国で初めて未完成の空堀がみつかっています。
天正16年(1588)に宇土城主となった小西行長は、その翌年から新しい城を城山に築き、西岡台は廃城となり現在に至っています。
関連: 宇土城跡(城山)・西岡台遺跡・西岡台貝塚
所在地: 宇土市神馬町