暦仁2年銘宝塔残欠 りゃくにんにねんめいほうとうざんけつ
区分
宇土市指定有形文化財(昭和48.12.22)
解説
当宝塔には「暦仁二年仲春中旬」と彫られています。さらに、「願阿師姑之塔」とあり、阿弥陀号が使用されているので、浄土宗鎮西流の祖である弁阿上人(または聖光房弁長)が宇土を拠点として活動する以前の浄土宗関係の遺品とみられます。
また、「師姑」とは尼を意味するので、この宝塔が暦仁2年(1239)に建てられた「願阿」という尼の供養塔であることがわかりました。
この宝塔残欠は、九州鎮西派の禅宗の僧侶である寒巌義尹が、三日山如来寺を開く30年前の遺物であり、貴重な遺品といえます。
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所在地
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