公共交通の利用者は減少傾向にあり、運転士不足等で交通サービスが縮小する中、地域の移動手段の確保が課題となっています。今後も、公共交通を維持するためには、公共交通を利用していただくことが必要です。
そこで、公共交通の利用促進を図るため、熊本県立大学で実施される学生GP制度を活用し、「公共交通の利用促進」をテーマに共同研究を行いました。
学生の皆さんによる実態調査やグループワーク、ワークショップ等を通し、公共交通の活性化策や情報発信の方法について研究を行っていただきましたので、その内容についてご紹介します。
取組内容
現地調査(R3.7)
学生の皆さんがグループに分かれ、コミュニティバス「行長しゃん号」やミニバス「のんなっせ」に乗車し、現地調査を行いました。
利用者ヒアリング(R3.7)
コミバス、ミニバスに乗車し、利用されている方や運転手の方へヒアリングを行いました。
アンケート調査(R3.10.3)
宇土シティモールで公共交通に関するアンケート調査を実施し、315人(うち宇土市民184人)から回答いただきました。
ワークショップ(R3.12.14)
熊本県立大学と宇土中学校2年生でワークショップを開催。コミバス沿線にある施設について調査を行い、実際のマップを使用してすごろくゲーム作りを行いました。
宇土市コミュニティバスすごろくゲーム「UTOBUS 行長しゃんGo!」完成!(R3.12)
宇土中学校とのワークショップをもとに、「UTOBUS 行長しゃんGo!」が完成しました。
ぜひ宇土市コミュニティバスすごろくゲーム「UTOBUS 行長しゃんGo!」(サイト内リンク)で遊んでみてください!
【熊本県立大学の皆さんより】
私たち熊本県立大学総合管理学部3年生12人は、ゼミ活動で「宇土市の公共交通の利用促進」をテーマに研究を行いました。調査の結果、若い人をはじめ公共交通に対する関心が低いことがわかりました。
このゲームは、宇土中学校の生徒さんと一緒にワークショップを通して考えたたくさんのゲーム案をもとに一つのゲームに作りあげたものです。中学生に協力をお願いした背景には、地元のことをよく知っている若者だからこそ出てくるアイデアを活かして、市民の皆さんにもっと宇土市内を走るバスに関心を持ってもらいたいという想いがあります。
ゲームには、宇土ならではのお店や公共施設などがたくさん登場します。ゲームを通じて、宇土について新しい発見がきっと見つかることでしょう。これを機にバスに乗ってみて、ゲームには登場してこなかったスポットを見つけてみたり、ゲーム中に気になったお店に行ってみたりするのも、ひとつの楽しみ方だと思います。ぜひ遊んでみてください!
最終報告会(R4.1.28)
これまでの調査を経て、宇土市における公共交通の課題と解決策について報告いただきました。
この内容をふまえ、より皆さまに公共交通を利用してもらえるよう取り組んでいきます。
熊本県立大学学生GPとは?
概要
地域企業・地域社会から研究テーマを募集し、学生が卒業研究として取り組む制度です。
熊本県立大学 学生GPのホームページ:学生GP制度(地域連携型卒業研究) | 熊本県立大学 (pu-kumamoto.ac.jp) (外部リンク)
研究室
熊本県立大学総合管理学部 高浜ゼミの3年生の皆さま
地域ラブラトリー
熊本県立大学の研究活動を発信するWEBサイトでは、学生側に立った取組内容が記載してあります。ぜひ、ご覧ください。
地域ラブラトリー(外部リンク)