暑かった夏も終わりを告げ、吹く風も涼しく、過ごしやすい季節になりました。夜になると虫の声が耳にとまるようになり、徐々に秋の深まりを感じますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

　未曽有の被害をもたらした東日本大震災から半年が過ぎました。震災でお亡くなりになられた方、行方不明者あわせて約2万人、また、避難所生活や転居を余儀なくされた方は8万人を超えるなど、いかにこの震災が凄まじかったかを物語っています。瓦礫撤去やインフラ整備等、被災地の復旧は進んでおりますが、福島第一原発事故に起因した放射能問題等、根本的な復興は未だ遠いのが現状です。

　しかし、その中にあって被災者の方たちは、復興に向け力強く歩みだされております。全国各地からの数多くの温かい支援、またそれを支えとし、被災された方々の間では新たなコミュニティが生まれ、互いに支え、協力しあう姿に、改めて人と人との絆の大切さを感じさせられました。また、今夏、震災の影響により屋外で自由に遊ぶことができない福島県の子供たちを「0円サマーキャンプ」で本市へ迎えいれた時も、子供たちの元気で明るい表情を見て、現状に負けない、人の強さを感じさせられました。

　被災者の方たちはこれからも復興へ向け、力強く歩み続けられると思います。宇土市としても被災地の一日も早い復旧・復興のために、今後もできる限りの支援を続けていきたいと考えておりますので、市民の皆様の御協力をよろしくお願い申し上げます。

　さて、季節も秋を迎え、この季節は「スポーツの秋」、「読書の秋」、「芸術の秋」、「食欲の秋」等と、様々な言葉が冠されるようにとても賑やかな季節です。

　宇土市においても、この季節は様々な催しが行われます。

　まず、スポーツの秋と申しますように、様々なスポーツ競技において多くの市民の皆様が全国大会等で活躍されておられます。宇土市としても「元気な宇土市」を目指す上で、市民の皆様の活躍を大変嬉しく感じております。

　そのような中、来る10月15日(土曜)から10月18日(火曜)の期間で高齢者による祭典、第24回全国健康福祉祭くまもと大会「ねんりんピック2011(ふれ愛)熊本」が開催されます。本市におきましては、「ボウリング交流大会」を宇土シティパスカワールドにおいて10月16日(日曜)から10月17日(月曜)にかけて行います。当日は全国から多数の選手が集まり、ハイレベルな戦いが繰り広げられますので、市民の皆様にも是非会場にお越しいただき、大会を盛り上げていただきたいと思います。また、会場では、「健康づくり教室」やだご汁などの無料サービスを行う「おもてなし事業」も開催しますので、大会とあわせて楽しんでいただければ幸いです。

　次に、食欲の秋と申しますように、今月(10月1日)から恒例となりました「うと創作お茶漬けプロジェクト」が始まります。これは宇土市の活性化と新たな名物料理の創作を目指して始めたもので、今年で4回目を迎えます。今年はお茶漬けに加え、新たにおこしき貝(マテ貝)を一品料理として取り入れ、プロジェクト参加19店それぞれ趣向を凝らした創作料理が勢ぞろいしております。11月30日までの期間で開催しますので、市民の皆様も友人、知人、職場の同僚の方等をお誘いの上、参加店を食べ歩きしていただき、食を通した観光PRに御協力をお願いします。

　その他に県内各地でも多種多様な催しがあります。過ごしやすいこの季節は、絶好のドライブシーズンです。市民の皆様も是非この機会に色んな場所へたくさんお出かけください。

　終わりに、今年は台風による大きな被害も全国各地で発生しています。被災された方々には心からお見舞いを申し上げます。また、本市においても、今後、台風による同様の被害が発生する可能性がありますので、市民の皆様もこの時期は気象情報等に特に御注意いただき、日頃からの備えをよろしくお願いいたします。

平成23年10月　宇土市長　元松　茂樹

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