木造阿弥陀如来坐像 もくぞうあみだにょらいざぞう
区分
熊本県指定有形文化財(昭和44.3.20)
解説
三日山如来寺には鎌倉時代の釈迦(写真中央)・阿弥陀(写真左)・薬師(写真右)三尊が安置されています。この像はその一つで、像高75.5センチ、桧材の寄木造です。眼は彫眼で、衣の着け方は釈迦像とほぼ同じですが、膝前や側面の衣文の表現が異なっています。
構造は、頭頂から地付まで前後に3材を使って造られていますが、中間の材は幅2センチほどのマチ材のような、像の均衡を取るために入れられたものであり、実質は前後2材製に近い造りです。胎内仏が発見されました。
如来寺の3像を比較すると、使用している材や構造の違いから釈迦像が先に造像され、その作風にならって阿弥陀像、薬師像が造られたのではないかと考えられています。
関連
韋駄天像・西安寺の聖観音菩薩立像・三日山如来寺・報恩寺・木造釈迦如来坐像・木造薬師如来坐像
所在地
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