新年あけましておめでとうございます。

　市民の皆さまには,平成25年の清々しい新春をお健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。また,昨年中は市政に対しご理解とご協力を賜り,心から感謝申し上げます。

危機管理体制の強化

　昨年を振り返りますと,7月に襲った九州北部豪雨では,熊本市や阿蘇地域をはじめ九州各地で甚大な被害が発生しました。一昨年の東日本大震災に続き,自然の脅威を改めて痛感し,常日頃の危機管理の重要性を再認識いたしました。なお,九州北部豪雨では,迅速な復旧支援のため本市から産山村に土木技術職員の派遣を行うなどの被災地支援を行ってまいりました。今後は本市における地域防災の在り方について,本年4月から新たに「危機管理課」を新設するなど,大規模災害に即応した組織体制等の見直しを進めてまいります。

地域経済活性化対策

　国政において,昨年末に衆議院議員総選挙が行われ,2009年以来となる自民党の政権復帰となりました。新政権下での国政運営が始まりましたが,選挙の争点となった経済対策や原発政策の在り方,TPP交渉参加の是非,消費税増税等といった日本の針路を左右する重要課題はどれも国民生活に大きな影響を及ぼすものであり,今後の動向を注視していかなければならないと受け止めています。

　そのような中で,昨年,経済活性化対策として本市が実施した「住宅リフォーム助成事業」は,事業効果を示すリフォーム総額が1億2千万円に上り,商品券の発行とあわせて市内商工業者等の活性化に大いに寄与したものと考えています。また,スカイ・ソーラー・ジャパン(株)によるメガソーラー建設や日本合成化学工業(株)の生産工場増設,さらに,ホンダカーズ宇土店や県内では初となるコメリ・パワー宇土店のオープンなど,厳しい経済情勢が続く中で多くの企業の進出等もありました。これらが起爆剤となり,新たな雇用の創出並びに地域経済の活性化に繋がることを切に願うとともに,今後も喫緊の課題に対し実効性のある施策を積極的に講じていかなければならないと考えています。

新公共交通体系の構築

　生活交通手段の充実を図るため,昨年試行運行を開始したコミュニティバスと乗合タクシーは,本年4月から乗合タクシーが市内全地区への運行を開始します。今後は利用促進に向け,さらなる利便性向上に努めてまいりますので,市民の皆さまにおかれましては,生活交通手段としてはもとより,多様な形で多くのご利用をお願い申し上げます。

ゆるキャラグランプリ

　昨年初めて出場した「ゆるキャラグランプリ2012」では,「うとん行長しゃん」が市民の皆さまのご協力を賜り全国参加865キャラクター中55位(24,827票),県内では堂々の第1位に輝きました。市民の皆さまのご協力に感謝を申し上げますとともに,市のスローガン「みんなでつくろう元気な宇土市」が一つのカタチとなって表れたことに大変嬉しく思います。宇土市の飛躍を願い,これからも市民協同のまちづくりを進めてまいりますので,本年もご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

　結びに,本年が市民の皆さまにとって,健康で喜びと幸せに満ちた一年となりますことを心から祈念申し上げ,年頭のごあいさつといたします。

平成25年1月　宇土市長　元松　茂樹

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