元樹だより(平成26年1月　新年のあいさつ)

　爽やかな平成26年の新春を迎え、市民の皆さまに謹んで新年のお慶びを申し上げます。

　また、旧年中は市政各般にわたり深いご理解とご協力を賜り、厚くお礼申し上げます。

　昨年を振り返りますと、印象的な言葉が世間を賑わせた一年でありました。昨年の世相を表す漢字は「輪」でありましたが、それを象徴する言葉「お・も・て・な・し」は、2020年の東京オリンピック招致決定に強烈なインパクトを残し、日本中が沸いた明るいニュースとなりました。経済に目を向けると、安倍内閣が打ち出した「3本の矢」、通称「アベノミクス」も常に日本経済の中心的な言葉であったように感じます。

　そのような中で、本市における平成25年は、まさに賑わいのある充実した年であったと言えます。スポーツや文化活動など多様な分野での市民の皆さまの目覚ましい活躍、地域においては地域密着型多目的交流館(うとん交流館船場蔵屋敷、網田レトロ館)のオープンや観光ボランティアガイドの誕生、そして経済関連では、JRグループの網田地区への農業参入や水町における大型複合商業施設のオープンといった多くの企業の進出など、市政発展への実りある一年でありました。

　また、財政面においては、昨年も国の経済対策関連事業予算を数多く獲得し、市民生活に必要な各種事業を実施できたことは本市にとって大きな収穫でありました。さらに、官民協働事業(PPP)の活用により公費の負担なしで市制施行55周年記念誌「宇土市生活便利ブック」を製作・発行できたことも、新たな事業手法としての収穫であったと思います。その他にも、地域防災における危機管理体制の強化として「危機管理課」の新設、また、「こども医療費助成制度」の対象年齢の拡大や「地域密着型介護老人福祉施設」のオープン、「教育で語ろう会」の開催など、市政全般にわたって市民生活の向上に関する政策等を実施してまいりました。これからも知恵を出しながら、効果的・効率的な事業の推進に取り組んでまいります。

　さて、私は市長就任以来、「人に元気を、まちに元気を」をモットーに市政発展に全力で取り組んでまいりました。そして、「住んでみたい、住み続けたい宇土市」の実現に向け、昨年を「定住促進・PR戦略強化実践の年」と位置付け本市の魅力PR強化に努めてまいりました。中でも、本市のPR戦略のキーマン「げんき隊長うとん行長しゃん」が、市内外のイベントや全国的なテレビCMに出演し、本市のPRと認知度向上のために東奔西走する姿は市民の皆さまもご存知ではないでしょうか。そのような中で、昨年6月に発表された東洋経済都市データパック編集の「住みよさランキング2013」で、本市が県内第2位、九州・沖縄ブロックでは第9位という高評価を得たことは、本市が住みよいまちとして認められた大変嬉しいニュースでありました。宇土市が注目される街となり、人の流れを呼び込むことができれば「住んでみたい、住み続けたい宇土市」への未来が広がり、ひいては宇土市の元気につながります。これからも宇土市の元気づくり、また、市民の皆さまの元気づくりのために全力を注いでまいりますので、本年もどうか温かいご理解とお力添えを賜りますようよろしくお願い申し上げます。

　結びに、迎えた新年が市民の皆さまにとって元気と活力に満ちた飛躍の年となりますことを心から祈念申し上げ、新年のごあいさつといたします。

平成26年1月　宇土市長　元松　茂樹

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