元樹だより　平成27年1月　「新年のあいさつ」

　あけましておめでとうございます。

　市民の皆さまにおかれましては、希望に満ちた輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、日ごろから市政運営に対しまして、深いご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

　さて昨年は、地域経済としては、報道等で伝えられているアベノミクスによる経済効果を実感することが少なく、長引いた不況から脱しきれない1年だったように感じます。しかしながら、網田駅が県内最古の木造駅舎として歴史的文化価値が評価され国登録有形文化財に登録されたこと。小中学生を中心に市民の皆さまのスポーツ・文化両面での目覚ましい活躍。本市と劇団わらび座が共同企画したミュージカル「ジュリアおたあ」全国公演。さらには、ゆるキャラグランプリにおいてうとん行長しゃんが3年連続県内1位に輝くなど本市の知名度を高め、宇土市民であることに誇りを感じる非常に明るい話題が飛び交った1年でもありました。

　そのような中、市政においては、「住んでみたい、住み続けたい宇土市」を目指し、市民生活の向上に関する各施策等を実施してまいりました。県道297号川尻・宇土線の宇土本町3丁目交差点から入地団地入口交差点の区間で、大型貨物車両等を終日通行規制するなど交通環境の整備。教育においては、鶴城中第2グラウンドの新設。経済関連では、日本合成化学工業(株)と新プラントの立地協定締結や東京の有楽町で、本市の農作物の販路拡大を目的とした「うとんうまかもんフェア」を開催するなど本市の飛躍につながる実りある1年でした。さらに、東洋経済新聞発行「住みよさランキング」で2年連続九州第9位(県内第2位)と高評価を得たことは、これまでの諸々の施策が成果として実を結んでいると実感できる大変喜ばしいニュースでした。

　そして迎えた平成27年は、本市のまちづくりの指針となる「第5次宇土市総合計画・後期基本計画」の始動の年であり、本市の発展と未来への飛躍のために、なお一層重要な年になります。そのため、行政主導で終わることなく、地域や企業、団体との交流や連携を一層強化し、多くの知恵と力を結集しなければなりません。

　また、国においては、少子高齢化の進展に的確に対応し、人口減少の歯止めと東京圏への一極集中の是正を目的に、昨年11月、地方創生を掲げた「まち・ひと・しごと創生法」が成立しました。今後、この取り組みを最大限に活用するために、本市が目指す将来像をしっかり描き、各地区の現状や特性を把握・分析した上で、各地区の課題に応じた政策を打ち出していくことが重要になってきます。目的達成に向け、これまで以上に、市民の皆さまと対話する機会を増やし、市民の皆さまの声を大切にしなければならないと考えております。

　物事を始めるとき、一歩踏み出すことで新たな活力が生まれます。これからも、本市が持つ魅力を最大限に活かして、全国の皆さまが住んでみたくなる、そして市民の皆さまが住み続けたくなる「元気で活力に満ちた宇土市」に向けた市政運営に全力で取り組み、初心を忘れず何事にもチャレンジする気持ちで一歩一歩前進してまいります。今後とも、市民の皆さまの温かいご支援とご協力をお願い申し上げます。

　結びに、新年が市民の皆さま、そして宇土市にとって素晴らしい年となりますことを心から祈念申し上げ年頭のごあいさつといたします。

　　平成27年1月　宇土市長　元松　茂樹

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